これまでの戦争映画を超えた本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、浜辺に追いつめられた若き兵士を案内人に陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において他と一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のサスペンスが、IMAXカメラによる迫力の映像で映し出される。1940年5月、フランス北端の町・ダンケルクに追いつめられた英仏40万の若き兵士たち。ドイツ敵軍の攻撃が迫る中、ドーバー海峡に浮かぶすべての船を総動員した史上最大の救出作戦が決行される。
今回、IMAXフィルムカメラを駆使した撮影に迫るスペシャル・メイキング映像が解禁された。映画『ダンケルク』のIMAX®上映が、ノーラン監督作史上最大規模の全国28サイトで決定した。本作のIMAXカメラを駆使した撮影がもたらす、圧倒的な没入感と臨場感で迫る究極の映像体験は高い評価を得ている。
本作においてノーラン監督の最大の目標は、ダンケルクの浜辺に、ドーバー海峡を渡る船上に、そしてスピットファイアのコックピットに実際にいる臨場感を観客に体験させること。『ダークナイト』でメジャーな映画で初めてIMAXカメラを採用し、その後の自作のすべてでIMAXカメラを駆使してきたノーラン監督。本作では全編をIMAXフィムルカメラと65ミリ・フィルムの組み合わせで撮影した。『インターステラー』に続いて撮影監督をつとめたホイテ・ヴァン・ホイテマは「ラージフォーマットのカメラについて議論を重ねた。特にIMAXを気に入っている。理屈抜きで素晴らしい映像」だと語る。プロデューサーのエマ・トーマスも「6年前ならば考えられなかった。でも『インターステラー』や『ダークナイト』の経験を糧にラージフォーマットのフィルムを最大限に活かした映像が撮れた。ある場面では戦闘機に役者が乗っていてその向こうにもう1機見える。CGでは作れない」と胸を張る。
陸海空3つのストーリーが同時進行する『ダンケルク』。戦闘機スピットファイアの操縦席からの空の視点。若き兵士たちが撤退する陸の視点。そしてダンケルクへと向かう民間船からの海の視点だ。観客を登場人物たちの視点かさながらにするために、ホイテマは「戦闘機の上や操縦席にカメラを設置した。カメラを置けない場所を撮るための特殊レンズも作った」と撮影を振り返る。「IMAXフィルムで撮影した理由は、その映像がもたらす没入感がほかとは比べようもないほどすばらしいから。緊迫感あふれる映像でダンケルクの超絶体験を観客に味わってほしいんだ」と語るノーランの姿には、誰もが満足する作品を創り上げた自信がみなぎっている。
クリストファー・ノーラン監督は8月23日に来日。ジャパンプレミアや記者会見、YouTube Space TOKYOでのトークイベントに登場する。
映画『ダンケルク』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
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