これまでの戦争映画を超えた本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、浜辺に追いつめられた若き兵士を案内人に陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において他と一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のサスペンスが、IMAXカメラによる迫力の映像で映し出される。1940年5月、フランス北端の町・ダンケルクに追いつめられた英仏40万の若き兵士たち。ドイツ敵軍の攻撃が迫る中、ドーバー海峡に浮かぶすべての船を総動員した史上最大の救出作戦が決行される。
今回、クリストファー・ノーラン監督たっての希望により35mm本編フィルムでの公開が決定し、フィルム上映による“究極の映像体験”に迫るメイキング映像が解禁された。残念ながら日本では70mm本編フィルム上映は叶わないが、“観客に最高の体験を提供したい”というノーランのたっての希望により、8月23日に東京・丸の内ピカデリーで開催されるジャパンプレミアでは、特別に35mm本編フィルムで上映されるほか、同じ丸の内ピカデリーでは公開初日の9月9日~9月18日の期間限定、名古屋・ミッドランドスクエアシネマでは9月23日より期間限定で35mm本編フィルムが決定した。
デジタル化が進む映画業界で、以前からノーラン監督はフィルム上映で鑑賞する重要性を訴え続けており、「映画は劇場に行って鑑賞するもの。フィルムを使った理由は、映画を鑑賞するという体験の可能性を最大限に引き出したいから。観客をダンケルクに連れて行き、劇場にいる皆さんで体感できる鑑賞こそが、私の考える映画体験だ」とインタビューで明かしている。今回解禁されたメイキング映像でも、「『ダンケルク』は大画面で描くべき超大作だ」と自信に満ちた口調でノーラン監督は語り始めている。本作におけるノーラン監督の最大の目標は、ダンケルクの浜辺に、ドーバー海峡を渡る船上に、そして戦闘機スピットファイアのコックピットに、実際にいる臨場感を観客に体験させることだった。
本作では全編をIMAXフィムルカメラと65ミリフィルムの組み合わせで撮影に臨んでいる。メイキング映像でも「70ミリフィルムの上映は壮大な物語を伝えるのに最適だ。観客はきっと大画面で堪能するだろう。その色彩と画質のクオリティをね。ゴーグル要らずのVR映像、まさに究極の映像体験だ。大画面でダンケルクを体験した人々の思いを体感してほしい」と締めくくり、圧倒的な臨場感をノーランは約束している。ノーラン監督は8月23日のジャパンプレミア、24日の来日記者会見、YouTube Space TOKYOでのトークイベントに登壇する。
映画『ダンケルク』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2017 Warner Bros. All Rights Reserved.