SABU監督最新作のハートウォーミングバイオレンス『Mr.Long(原題)』が『Mr.Long/ミスター・ロン』の邦題で12月より公開されることが決定した。

第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、熱烈なスタンディングオベーションで迎えられた本作。主人公のロンを演じるのは『牯嶺街少年殺人事件』の主演を務め人気を博し、アート系からハリウッド大作まで幅広く活躍している、アジアを代表する俳優チャン・チェン。心を閉ざした少年ジュンを今後の活躍が期待されるバイ・ルンイン、ジュンの母リリーを中国のテレビドラマなどで活躍しているイレブン・ヤオ、そしてリリーの過去の恋人・賢次を劇団EXILEの青柳翔が演じる。監督はベルリン国際映画祭常連のSABU。台湾の腕利きの殺し屋“ロン”が日本での任務に失敗し、追われた先の村で少年ジュンと母リリー、そしてちょっと変わった村人たちと出会い、徐々に人間らしさを取り戻すハートウォーミングバイオレンスストーリー。

チャン・チェンは日本語を喋れない殺し屋ロンを無口ながらも、そのわずかな表情の変化で絶妙な心の動きを表現し、十人のヤクザと対峙するシーンでは流れるような美しいナイフさばきをスタント無しで披露。そのナイフさばきは、本作にて度々描かれる調理シーンにも表れ、手際よく料理するチャン・チェンの貴重な姿も映し出される。ロンと心を閉ざした少年ジュン(バイ・ルンイン)の父子のような愛、リリー(イレブン・ヤオ)に一途な思いを寄せる賢次の想いには胸を打つものがあり、世話好きで「食いついたら離れない」という「すっぽん村」の住人たちとロンとのコミュニケーションの中に SABU 監督のユーモアが存分に散りばめられている。

まさに“アクション・笑い・涙”と見どころ満載のエンターテインメントに仕上がっている本作。公開決定と併せて解禁されたメインカットには、鋭い眼光を向けるロンの姿が―。その表情が意味するのは、愛するものを守ろうとする決意か、それとも復讐の怒りか。視線の先に一体何が表れたのか?チャン・チェンの甘いマスクとミステリアスさが存分に発揮された本作に期待がかかる。

ナイフの達人・殺し屋ロン。東京・六本木にいる台湾マフィアを殺す仕事を請け負うが失敗。北関東のとある田舎町へと逃れる。日本語がまったくわからない中、少年ジュンやその母で台湾人のリリーと出会い、世話好きの住民の人情に触れるうちに、牛肉麺の屋台で腕を振ることになる。屋台は思いがけず行列店となるが、やがてそこにヤクザの手が迫る―。

映画『Mr.Long/ミスター・ロン』は2017年12月より新宿武蔵野館ほかで順次公開!
監督/脚本:SABU
出演:チャン・チェン、イレブン・ヤオ、バイ・ルンイン、青柳翔
配給:HIGH BROW CINEMA
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