今回のイベントには、主要キャストのほか、リリー・フランキー自ら「『BABY BABY』を使わせて欲しい」とオファーした峯田和伸(銀杏BOYZ)が花束ゲストとして駆け付けた。
出会いは10年前だというリリーと熊篠。イベントで紹介されたことがきっかけで、リリーは「障害者にも性欲はあるし、恋愛をしたいというのが当たり前。健常者がそう思っていないというずれがあって、その活動に共鳴した」と振り返った。その後も活動を続けてきた中で、今回熊篠が原案を手掛けた本作が映画化されることになり「なんでもいいから手伝いたいと思っていたら、熊篠君の役になった」と自身も驚いていた様子のリリー。しかし、撮影では苦労もあり、電動車いすの練習に時間を費やしたという。また、清野は撮影で「雪が降ると言われてる日に(海に)入ったので寒かった」と過酷な様子を明かした。
手紙とともに台本を渡されたという清野は「台本を読んだら、さらっと読めて面白かった。頭の中で(自身が演じる)ミツが動いていた。興味しかなかった」と興奮気味に振り返った。介助士を演じる小池も「楽しかった」と現場の空気の良さを窺わせた。さらにリリーは「お風呂に入れてもらいました。小池栄子に頭を洗ってもらえるなんて・・・」と冗談を交えて明かし「自分が介助されているようでした」と共演者への信頼を感じさせた。
イベントの終盤では、劇中歌を提供している峯田が登壇。リリーは「峯田君の中でも大切な曲だけど、この曲に助けてもらうしかないと思ってメールしたら7秒くらいで返事が来た」と明かし場内は笑いに包まれた。その縁もあり、予告編のナレーションも担当している峯田だが「スタジオに行ったら(リリーが)いなかったので、今日会えてよかったです」と笑顔を見せた。最後に清野は「楽しくハッピーな作品なので構えずに観てください」、リリーは「半分以上は熊篠君の実話に基づいていて、楽しんでもらえると思います。あまり観たことがない映画になったと思います」と本作をアピールした。
泣いてもいい、笑われてもいい。障害なんて二人で超える。革命は起こせる―。重度の身体障害があり、車椅子生活を送りながら、障害者への誤解を解くために活動するクマと恋に落ちたピンクの髪の美少女ミツは、人格障害を抱えた風俗嬢だった―。主人公のクマをリリー・フランキー、ミツを清野菜名、そばで見守る仲間たちを小池栄子、岡山天音、余貴美子らが演じる。自身も脳性麻痺を抱えつつ障害者の性への理解を訴える活動家・熊篠慶彦の実話にもとづく物語を松本准平監督が映画化。どんな不可能も可能にする、ハチャメチャだけど純粋な、クマとミツの最強のラブストーリーがいま始まる。
映画『パーフェクト・レボリューション』は2017年9月29日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:松本准平
出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、余貴美子
配給:東北新社
©2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会