キネマ旬報に「立川志らくのシネマ徒然草」を寄稿するなど映画への造詣が深い立川志らくが、映画の原点ともいえる本作をどう解説しナレーションするかに期待された本作。
今回、初めて映画のナレーション収録に挑んだ立川志らく。映画好きでも有名な志らくだが「邪魔しちゃいけないと思い、悩みながら収録した」と明かした。“映画の父”とも言われるリュミエール兄弟の作品1422本から厳選された108本でつづられる本作。収録を前に、実際に鑑賞した志らくは「映画マニアや監督、カメラマンが観るべきと思っていたけど、娯楽としても楽しめる」とコメント。
また、自身が今年一番気に入った映画は『ラ・ラ・ランド』だと明かし「昔のMGMのミュージカル映画が大好きで、ミュージカルが好きでたまらない(という思い)があふれている」と絶賛した。さらに「自主映画は作ったことがある」という志らく。今後は「落語家として作りたい。(自身の師匠である立川)談志がどんな人間だったのか(を描きたい)」と語った。
最後に志らくは「映画マニアにはたまらない、映画好きも熱狂できる。若い映画人は観るべきです!」と本作をアピールした。
映画はここから始まった―。1895年12月28日パリ、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。全長17m、幅35mmのフィルム、1本約50秒。現在の映画の原点ともなる演出、移動撮影、トリック撮影、リメイクなど多くの撮影技術を駆使した作品は、当時の人々の心を動かした。1895年から1905年の10年間に製作された1422本より、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるティエリー・フレモーが選んだ108本から構成され、リュミエール兄弟にオマージュを捧げた珠玉の90分。4Kデジタルで修復され、フレモー自ら解説ナレーションを担当する。
映画『リュミエール!』は2017年10月28日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国で順次公開!
監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー
配給:ギャガ
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