菅田将暉×ヤン・イクチュンW主演『あゝ、荒野』の公開に合わせて、写真家・森山大道による写真集の発売と、写真展の開催が決定した。

1960年代後半において、演劇、映画、文学とマルチに活躍し、今もなお注目され続ける寺山修司が唯一遺した長編小説「あゝ、荒野」。この“心の荒野”を見つめた傑作小説を話題作で主演を務める若手実力派俳優・菅田将暉と韓国の名優ヤン・イクチュンをW主演に迎え、現代に訴えるキーワードを取り入れ再構築し映画化した本作。2020年東京オリンピック後の近未来を舞台に、“人々の心”をせつなくも強烈な青春ストーリーとして鋭く描き出すのは『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督。

今回、本作の公開に合わせて、生前に寺山と親交がある世界で活躍する巨匠、写真家・森山大道による写真集の発売が決定し、さらに発刊記念として写真展の開催も決定した。

写真集「あゝ、荒野」(森山大道著)

寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」。同作を原作とした映画の撮り下ろし写真に加えて、森山大道がとらえ続けてきた新宿の風景で構成された写真集。さらに映画のヒロインを務めた木下あかりを新たに撮り下ろした作品も収録。『あゝ、荒野』の小説・映画、新宿の街すべてを飲み込んだ、森山大道の最新形にして集大成。

タイトル:写真集 あゝ、荒野
著者:森山大道
発行:KADOKAWA
発売日:2017年10月6日(金)
定価:本体2500円(税抜)
頁数:144頁
体裁:A5判変形 並製
造本・写真構成:町口覚

森山大道 写真展 「あゝ、荒野」

Bギャラリーでは、6年ぶり2回目となる写真家・森山大道の写真展が開催される。本展では、寺山修司、唯一の長編小説「あゝ、荒野」(角川文庫、2009)の映画公開に併せ、60年代当時からの写真をはじめ、小説の舞台となっている新宿の街や映画の登場人物を、森山大道が新たに撮り下ろした新作を多数加えて展示、販売する。初版「あゝ、荒野」(現代評論社)が出版されたのは1966年。当時の表紙を担当した森山大道の写真を加えた小説「あゝ、荒野」(パルコ出版)が 2005年に出版された。60年代の写真を多く含む211枚のプリントを挿入し完成した本書は言葉と写真が互いに熱く反応し合い、寺山修司の小説の情景が見事に表現されている。2011年に、蜷川幸雄の演出により舞台化され、初版出版後50年の時を経て遂に映画化される本作。60年以上新宿を撮り続けてきた森山大道の新たな挑戦となる本展に期待だ。

期間:2017年9月29日(金)~10月15日(日)11:00~20:00(会期中無休)
場所:Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F)〒160-0022東京都新宿区新宿3-32-6
URL: www.beams.co.jp/bgallery

トーク + サイン会
日時:2017年10月7日(土)17:00~18:30
会場:Bギャラリー(ビームス ジャパン 5F)
予約定員制:先着30名様(※予約はBギャラリーまで)
出演:森山大道(写真家)、木下あかり(女優)、笹目浩之(プロデューサー)、町口覚(パブリッシャー、グラフィックデザイナー)

映画ポスタービジュアル


映画『あゝ、荒野』は2017年10月7日(土)より前篇、10月21日(土)より後篇が連続公開!
監督:岸善幸
原作:寺山修司「あゝ、荒野」(角川文庫)
出演:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江/ユースケ・サンタマリア
配給:スターサンズ
©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ