実際に起きた史上最大の救出作戦を描く究極の映像体験『ダンケルク』の“驚異の空撮”メイキング映像が解禁された。

これまでの戦争映画を超えた本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なく敵勢が迫るなか、浜辺に追いつめられた若き兵士を案内人に陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において他と一線を画すノーラン監督ならではの緊迫のサスペンスが、IMAXカメラによる迫力の映像で映し出される。1940年5月、フランス北端の町・ダンケルクに追いつめられた英仏40万の若き兵士たち。ドイツ敵軍の攻撃が迫る中、ドーバー海峡に浮かぶすべての船を総動員した史上最大の救出作戦が決行される。

今回、5億円超を費やした英国戦闘機スピットファイアに、世界最高峰の高解像度のカメラを搭載し時速300キロで飛行、映画史に残るすべてが本物の空撮シーンは如何にして撮影されたのか?“驚異の空撮”メイキング映像が解禁された。究極の映像体験で語られる『ダンケルク』最大の見どころのひとつが、徹底的にリアルな撮影こだわったノーラン監督×名撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマによる世界最高峰の高解像度を誇るIMAXカメラを駆使した、前代未聞の空撮シーンだ。凄腕パイロット、ファリア役のトム・ハーディと人気上昇中のコリンズ役のジャック・ロウデンが乗り込む英国戦闘機スピットファイアは、日本の多くの観客の心を掴んでいる。

ホイテマは、上空300メートルを逆さまに飛んでも常にカメラに付きっきりだったと笑う。ノーランは戦闘機に併走する撮影用飛行機で指示を出す。CGやデジタル処理によって、「いまの観客たちは様々なカメラアングルに慣れている」と語るノーランは、「重要だったのは、戦闘機と船の動きだった。空に戦闘機が飛び交い、海に船が突き進む。すべてを連動させる必要がある」と自らに高いハードルを課して、5億円超を費やして1940年に活躍した英国戦闘機“スピットファイア”を当時と同じように飛ばした。

機体やコクピットには、巨大なIMAXカメラを装着して撮影に挑み、ヘリコプターや戦闘機に乗り込んで撮影。すべての撮影に立ちあったホイテマも、「狭いコックピットに座り飛ぶ感覚をつかむ」ために何度も戦闘機に乗り込み、すさまじい重力に耐え、方向感覚を失わないパイロットたちに対する尊敬の念を新たにした。特に労力を費やしたのは、戦闘機同時が併走するシーン。狭いコクピットの窓越しに、もう一機が飛ぶ。CGであれば容易なこのショットを、時速300キロで飛行する実機で撮影することは至難の業なのだ。

さらに100%完璧を目指すノーランは、ダンケルクへと救出に向かう民間船ムーンライト号と、ドイツ敵機に狙われる駆逐艦、その頭上に英国戦闘機スピットファイアが飛び交い、ドイツ敵機を狙うという、すべてが交錯するシーンをワンショットでとらえるという、奇跡に近い高難易度の撮影に挑み、映画史に残る圧巻のリアル映像を見事にものにしている。本作で俳優デビューしたハリー・スタイルズたちが、「監督は常に現場の最前線にいて、誰とも対等に話をした。そのことにとにかく驚いた」と語る通り、ノーラン監督は空中撮影でも常に最前線で指揮を続けた。77年の時を越えて英戦闘機スピットファイアが大空を駆ける。その勇姿を圧倒的にリアルな臨場感でとらえた『ダンケルク』は大スクリーンで観るべき映画だろう。

映画『ダンケルク』は2017年9月9日(土)より全国で公開!
監督:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、ハリー・スタイルズ、フィオン・ホワイトヘッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
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