天才振付家による感動のステージの舞台裏を捉えたドキュメンタリー『Dancing Beethoven(原題)』が『ダンシング・ベートーヴェン』の邦題で12月23日(土)より全国で公開されることが決定した。

故モーリス・ベジャールによって振り付けられた伝説のダンス「第九交響曲」東京公演。それはベジャール・バレエ団と東京バレエ団、そして世界的指揮者ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団という奇跡の競演が生み出した、稀代のステージ。本作は、21世紀のバレエ史上最高傑作と呼ばれた総合芸術のステージが出来上がるまでの度重なるリハーサルの様子や、ベジャールの後継者ジル・ロマン芸術監督のもと新たに踏み出したベジャール・バレエ団の様々な文化的背景を持つダンサーたちが織りなす人間ドラマに密着した感動のドキュメンタリー。

「第九」が放つ壮大な世界観のもと、ダンサーという職業の苦悩や情熱を浮き彫りにし、ひと時限りのスペクタクルロマンを築き上げる姿に迫る本作は、ベジャール・バレエ団に所属する大貫真幹ら日本人ダンサーの活躍にも注目だ。監督を務めるのは、『ベジャール、そしてバレエはつづく』のアランチャ・アギーレ。

今回、壮大なステージの迫力を感じさせるポスタービジュアルが解禁された。まさにベジャールの「本作は全人類の宝と言える作品に人間が深く参加するという行為だ」という言葉そのままに、ひとつのステージに総勢350人が携わり、「歌い、踊り、生きる」強さを感じさせるビジュアルが完成した。

様々な想いを抱えながら、ダンサーたちは伝説のステージへと挑んでいく―。スイス、ローザンヌ。『第九交響曲』出演のために過酷な練習に取り組むモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサーたち。第二幕のメインをジル・ロマンから任せられた才能豊かなソリスト、カテリーナは踊る喜びに満ち溢れていた。ある日、カテリーナは妊娠が発覚しメインを下ろされてしまう。一方で、お腹の子の父となるオスカーは生まれてくる子のために良き父親になろうとしていた。キャリアが中断されることへの不安と産まれてくる子供への愛情のあいだで揺れ動くカテリーナ。様々な想いを抱えながらダンサーたちは、東京での第九のステージに挑む。

映画『ダンシング・ベートーヴェン』は2017年12月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開!
監督:アランチャ・アギーレ
配給:シンカ
© Fondation Maurice Béjart, 2015 © Fondation Béjart Ballet Lausanne, 2015