宇宙開発史の偉業を支え、新しい時代を切り開いた3人の女性を描いた『ドリーム』の“主人公キャサリンにソ連のスパイ疑惑が持ち上がる”本編映像が解禁された。

宇宙開発史の陰に、世界へ夢と希望をもたらした3人の女性がいた―。1960年代初頭、旧ソ連との熾烈な宇宙開発競争での劣勢を覆すため、NASAの頭脳として重要な役割を担った3人の女性が性別や人種を超え、すべての世代を大きな夢へと導いた感動の実話。主演を務めるのはタラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、さらにケビン・コスナー、キルスティン・ダンストといった実力派キャストが名を連ねる。監督を務めるのはテッド・メルフィー。本作に深く共感したファレル・ウィリアムスの書き下ろし楽曲が、ポップでポジティブなテイストを添える。

今回、知るはずのない機密事項を次々に解明する主人公キャサリンのあまりの優秀さに、新たな上司から「ソ連のスパイか!?」とまさかの疑いがかかる本編映像が解禁された。本作の舞台は1960年代初頭、有色人種への差別意識がまだ色濃く存在していたアメリカ。ソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げるNASAで計算手として働いていたキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、ずば抜けて優秀な頭脳を認められ黒人女性として初めて宇宙特別研究本部に配属されるが、オール白人男性の職場では、重要な箇所が黒く塗りつぶされた資料を渡され、まともに作業をさせてもらえないような劣悪な環境。

今回解禁された映像は、それでも自慢の計算能力を駆使し、行間を埋めたり光に透かしたりとあの手この手で黒塗りの資料を読み解いて、機密事項までも突き止めてしまうキャサリンのあまりの優秀っぷりに、上司ハリソン(ケビン・コスナー)ら同僚から「ソ連のスパイでは?」と冗談半分(!?)のあらぬ疑いがかけられ、まるで尋問を受けているかのような衝撃の場面。

アメリカという国の威信をかけた一大プロジェクトであった当時の宇宙開発競争において、知るはずのない人間が重大な事実を知っているなんて一大事だ、とばかりに、初めて送り込まれた黒人女性への対応に戸惑ってしまう彼らの姿は、いかにこの時代に黒人女性の働く立場が弱かったのかがうかがえる。想像を超えるほどの過酷な環境の中で、時代を切り開く先駆者となったキャサンは、自分に与えられた仕事への誇りと夢の実現へむけた努力を続ける強い女性であり、演じたタラジは「キャサリンにはありとあらゆる障害が立ちはだかったけど、何も彼女を止めることはできなかった。それがキャサリンの才能のひとつだし、彼女が残したレガシーだわ」と敬意を表している。

また「キャサリンのような女性を演じるチャンスを持てただけで栄誉だった。いろいろな感情があふれたわ。でも、私はそれほど数学にのめり込んではいないから恐れもあったの。でも強い恐れを感じたからこそ、やらなければとも思ったの」とこうした偉大な人物を演じることへの喜びとともにプレッシャーも感じていたことも明かしている。果たしてキャサリンは、これだけの仕打ちを受けてもめげることなく、計算手としての随一の能力と仕事への熱い想いを失わず、NASAでさえもはびこるこの慣習を打ち砕くことができるのか―。

映画『ドリーム』は2017年9月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:テッド・メルフィー
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、キルスティン・ダンスト、ケビン・コスナー
配給:20世紀FOX映画
©2016Twentieth Century Fox