劇場版最新作『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと！想い出のミルフィーユ！』の公開アフレコが9月20日（水）に行われ、ゲスト声優を務める尾上松也が登壇した。

本作で、映画の中心となる6人目のプリキュア・シエル（キュアパルフェ）の師匠ジャン＝ピエール・ジルベルスタイン役を演じる尾上松也。歌舞伎界のスイーツ好きとして知られる松也が、超個性的な天才イケメンパティシエ役に挑む。

今回、本作で演じるパティシエ役にちなみパティシエの衣装で登場した松也は「恥ずかしさしかない」と照れ笑いを浮かべながらも「人気のシリーズに呼んでいただけたことは嬉しい。発表されたときに“歌舞伎界初”となっていて新鮮でした」と笑顔を見せた。本作が二回目となる声優への挑戦だが「楽しくできた」と満足げに語り、自身が演じるキャラクターについては「スイーツ変人。時に天才は変わった方が多いこともあるので、そういった意味では天才気質なのかと思う。愛嬌のあるキャラクターになっていると思います」とコメントした。

役者として舞台やドラマに出演するなど活躍の幅を広げている松也だが「声だけは難しい」と普段の演技との違いを明かし「僕の声色でイメージが出来上がってしまうことが難しさでもありやりがいでもある」といい、また「声優の皆さんを見ていて、声での表現力が素晴らしいので勉強になる。今回の経験は糧になるんじゃないかと思います」と語った。

記者から“スイーツの魅力は？”と聞かれると「食事とは別の次元に連れていってくれる。すべてを解放してくれる」と答えた松也。スイーツ好きになったきっかけについては「友達が作ってくれたチョコレートケーキ」と明かした松也だが、その味は「あまりにもまずかった」と答え、会場は笑いに包まれた。しかし、そのことが「これだったら俺のほうがうまいぞと思い作り始めた」といい方向に進んだことを明かし、本作のタイトル『～想い出のミルフィーユ！』にかけて「あまりのまずさに忘れられない」と想い出を披露した。

また、スイーツ好きということで仕事が来ることについては「いよいよスイーツというイメージがついてくるかと思う中で、『プリキュアアラモード』に出演する」と答え「スイーツ界での地位を目指して」という松也に、“どこを目指して？”という質問が飛ぶと「ゆくゆくはスイーツを手掛けていらっしゃるところのCMとかあるといいんじゃないですかね」と具体的な展望を明かした。

今回の劇場版は、絶大な人気を集めるキュアパルフェこと天才パティシエ・キラ星シエルの過去に迫る物語。舞台はスイーツの街・パリ。有名なスイーツコンテストに出場するためフランスへと渡ったいちかたち。いつも通り、得意なスイーツ作りに入るシエルだが失敗続き、さらにプリキュアに変身することもできなくなりスランプに陥ってしまう。そんな中、スイーツコンテスト会場で注目を集めるバラのトックをかぶった謎のパティシエ、ジャン＝ピエールと出会う。そしてこのパティシエはシエルの＜パリ修行時代の師匠＞だと発覚する。天才パティシエは無事に復活できるのか？