三浦しをん原作×大森立嗣監督のサスペンスドラマ『光』が第12回ローマ国際映画祭に公式出品されることが決定した。

本作は「まほろ駅前」シリーズの三浦しをん原作×大森立嗣監督のタッグが描く、逃れることの出来ない運命に翻弄される人間の心の底を描く過酷で濃厚なサスペンスドラマ。東京の離島・美浜島を舞台に、25年前の忌まわしい事件が再び迫りくる―。黒川信之を井浦新、幼馴染の黒川輔を瑛太、幼少期に信之と交際していた美花を長谷川京子、信之の妻・南海子を橋本マナミが演じ、さらに南果歩、平田満が名を連ねる。

今回、本作がイタリア・ローマで開催される第12回ローマ国際映画祭のオフィシャル・セレクションに公式招待されることが決定した。ローマ国際映画祭は、世界三大映画祭のひとつであるヴェネチア映画祭に対抗して2006年より開催されている。世界的な映画スターが参加し、国際色豊かでありながら、一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭であることでも有名。近年では、2014年に三池崇史監督・福士蒼汰主演の『神様の言うとおり』がコンペティション部門に出品、三池監督には日本人として初めて特別賞・マーベリック賞が授与され、2016年には西川美和監督・本木雅弘主演の『永い言い訳』がオフィシャル・セレクションに招待されている。また、本年度はデヴィッド・リンチ監督が特別功労賞を受賞し、イアン・マッケラン、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、グザヴィエ・ドラン監督らがゲストとして招待されている。

大森立嗣監督 コメント

この度ローマ国際映画祭に映画『光』が選ばれたこと大変嬉しく思います。僕にとってこの『光』という映画は特別な想いがあります。理性の外側の生命の輝きを撮りたいと思っているのに、自分が自分に収まったり、映画の枠に収まっているわけにはいかなかったからです。ですから本当に国際映画祭に選 んでいただいて嬉しいのです。

井浦新(信之役)コメント

この『光』という作品は、日本人にしか感じ取れない世界観ではなく、世界中の人間の本質だったり、生き物であれば必ず感じ得られるものが、封じ込められていると思います。ローマの皆さんがどんなことを感じるのか、とても興味があるし、楽しみにしています。この映画を観た人たちの中にあるそれぞれの光というものを感じて、探してもらえるきっかけになれば嬉しいです。

第12回ローマ国際映画祭は、10月25日~11月5日[現地時間]に開催。

映画『光』は2017年11月25日(土)より新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国で公開!
監督:大森立嗣
原作:三浦しをん「光」(集英社刊)
出演:井浦新、瑛太、長谷川京子、橋本マナミ、南果歩、平田満
配給:ファントム・フィルム
©三浦しをん/集英社・©2017「光」製作委員会