企画・原案を務めた熊篠が「今の今までドッキリなんじゃないかと思っていました」と挨拶し、笑いに包まれてスタートした今回の舞台挨拶。人格障害を抱えるミツを演じた清野が、“楽しかったことや大変だったことは?”という質問に「言いたいんですけど・・・」とこれから映画を観る観客を前に言葉を迷っていると、リリーは「(清野は)素晴らしいです。こういう芝居してたら『トットちゃん!』決まりますよ」と10月から始まるテレビ朝日系で放送のドラマを話題に冗談を交えつつ、清野の演技を称賛。
そんな二人の関係は「照れもなく気を使うこともなく、ミツとクマっぽく撮影できた」と振り返るリリー。松本監督も「完全にクマとミツでした」と語った。清野から見たリリー演じるクマは「やりたいことをまっすぐに貫いているところに、ミツとしても私(清野)としても惚れた」とコメント。リリーは「清野さんは感情豊かで、生き物として瑞々しいです。自然に引っ張られる。ミツを見ているだけで、涙が出たりしんどくなったり、素晴らしい女優さんだと思いました」と大絶賛した。
舞台挨拶では、清野から男性登壇者3名にサプライズとして箱が用意され、何も知らない3人は唖然としながら箱を見つめ、「せーの!」の掛け声で箱を開け、中から飛び出したハート形のバルーンに「ああー」と反応する3人。しかし、その反応とは裏腹に「ミツっぽい」と声をそろえる3人。リリーは「こういうことをしてくれる人がそばにいるのが嬉しい」と笑顔を見せた。続けて、清野へ男性登壇者3名からさらにサプライズとして、10月14日の清野のバースデーをお祝いしてリリーから「これからたくさんの賞をもらうと思うので、先に『パーフェクト・レボリューション』最優秀女優賞を」というメッセージとともに花束が贈呈され、清野は満面の笑みで受け取った。
最後に「初日を迎えられて嬉しい」と語るリリー、清野は「本当に楽しくて、ポップでバカバカしさもある、いい映画になっています」とメッセージを送った。
泣いてもいい、笑われてもいい。障害なんて二人で超える。革命は起こせる―。重度の身体障害があり、車椅子生活を送りながら、障害者への誤解を解くために活動するクマと恋に落ちたピンクの髪の美少女ミツは、人格障害を抱えた風俗嬢だった―。主人公のクマをリリー・フランキー、ミツを清野菜名、そばで見守る仲間たちを小池栄子、岡山天音、余貴美子らが演じる。自身も脳性麻痺を抱えつつ障害者の性への理解を訴える活動家・熊篠慶彦の実話にもとづく物語を松本准平監督が映画化。どんな不可能も可能にする、ハチャメチャだけど純粋な、クマとミツの最強のラブストーリーがいま始まる
映画『パーフェクト・レボリューション』は全国で公開中!
監督・脚本:松本准平
出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、余貴美子
配給:東北新社
©2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会