開催中の「はいからさんが通る」展で10月10日(火)に行われたイベントに、劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』で紅緒役を務める早見沙織が登壇した。

弥生美術館にて絶賛開催中の「『はいからさんが通る』展 ~大正♡乙女らいふ×大和和紀ワールド!~」。およそ200点に及ぶ原画に囲まれる中で、本作で紅緒役を務める早見沙織が登場し、原作や映画の魅力について語った。

「『はいからさんが通る』の時代を意識した」という衣装で登場した早見沙織。開催中の原画展について「気分が高揚した」と笑顔を見せる早見は「この時代のファッションや時代ならではの描かれ方、世界観がすごく好きなのでいつまでも見ていられる」とその世界にどっぷりとつかっていた様子を見せた。また、アフレコ時は原作を手元に置いていたという早見だが、今回展示を見たことで「こんなに鮮やかで優しい色で描かれているんだ」と白黒だけではない原画を見て感じたという。

また、自身が紅緒役を務めた劇場版については「あっという間に観終わった。コメディ要素と、由美芽美心地の少女の心をくすぐる両極端が絶妙なバランスで訪れる」とコメント。自身の役どころを「パワーをもらえる女の子」と表現した早見は「どんな苦境にあってもめげることがない、芯があって自分の道を切り開いていく。憧れる要素をたくさん持っている女の子」と紅緒についてのイメージを語った。

さらに、イベントでは原作者の大和大紀から早見に宛てられた手紙が読まれた。「紅緒の気持ちを深く理解し、演じ切っていただきました」というメッセージには思わず笑顔がこぼれる早見。さらに「その明るさを失わずに、(後編も)伸び伸びと紅緒を演じてください」と後編へのエールが贈られると「嬉しい!ありがとうございます」と感無量の様子。「みんなで一緒にアフレコをしたんですけど、後編はどこがどう描かれていくのかなとか、そういう部分を語り合いながらアフレコができたのがいい雰囲気につながっている」と語った。

1975年~1977年まで「週刊少女フレンド」(講談社刊)にて連載された日本少女漫画史に燦然と輝く大和和紀による傑作「はいからさんが通る」。1978年にはTVアニメシリーズ全42話が放送され、南野陽子・阿部寛出演の劇場実写映画(1987)、TVTVドラマ(1979、1985、2002)など多くのメディアミックス展開がされてきた本作。連載40周年を記念して、装いを新たに新作劇場アニメーションとして前後編で復活する。さらに後編では旧TVアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードが初完全アニメ化される。紅緒と少尉の恋の結末は―。

映画劇場版『はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~』は2017年11月11日(土)より公開!
監督・脚本:古橋一浩
原作:大和和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDX(デザート)所載)
出演:早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美
配給:ワーナー・ブラザース映画
©大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会