本作は、特殊な環境で育ってしまった男の“究極の愛の物語”。相手を思うからこそ、離れなければならない・・・歪んだ目的のためだけにつくりだされたことを知り、自身の存在意義を見失っていた男が、ひとりの女性と出会い、自分の存在意義の可能性を見出すサスペンスと純粋な愛が交差する。主演の玉木宏が、悪を秘め、それと戦う主人公の表現と向き合った。原作は海外からも高い評価を得ている中村文則による同名小説。
今回、Uruが手がける書き下ろし主題歌「追憶のふたり」入りの予告編が解禁された。予告編は、11歳の主人公・久喜文宏が、父・捷三(村井國夫)から、“自分はこの世に災いをなす絶対的な悪として創られたこと”を告げられるシーンから始まる。やがて、父が自分を完全な“悪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪。さらに映像は一人の男が顔の包帯を外すシーンに―。そこには失踪から十数年後、整形手術を施した久喜文宏(玉木宏)の顔が。過去を捨てた文宏は、別人・新谷弘一として探偵・榊原(光石研)に依頼し再び初恋の女性・香織(新木優子)に近づく。彼の目的は、影から香織を守ること。文宏は香織を守るためであれば手段を選ばず、相手はもちろん自分の命さえ投げ出す冷酷な殺人者として行動を始めるが、文宏の帰還を知った兄・幹彦(中村達也)や、日本を騒がせているテログループのメンバー・伊藤(吉沢亮)が現れ、香織を狙い始める―。
予告編の音楽はUruによる主題歌「追憶のふたり」。壮大なサスペンスと、“殺人者”文宏、そして彼が全てを懸けて守ろうとする女性・香織の運命に寄り添うような楽曲が物語をさらに盛り上げる。「お前、人間恨んでるだろ」「もう、お前に幸福は無い・・・」文宏が背負った壮絶な運命を示す言葉と、苦悩する文宏の姿。“悪”になるために創られ、顔を変え、過去を捨て、それでも生きる本当の理由とは?自らの運命に対峙し最後に下す決断とは?哀しい殺人者の心に潜む闇と、愛に生きようとする切ない想いが交錯する壮大なサスペンス&切なすぎるドラマに期待がかかる。
映画『悪と仮面のルール』は2018年1月13日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:中村哲平
原作:中村文則「悪と仮面のルール」(講談社文庫)
出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明
配給:ファントム・フィルム
©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会