柄本佑、峯田和伸
松重豊、村上淳

伝説のカルチャー・エロ雑誌の編集長を描く青春グラフィティ『素敵なダイナマイトスキャンダル』の第三弾キャスト情報が解禁された。

お母さんが隣の若い男と「ダイナマイト心中」という嘘のような実話をもつ伝説のカルチャー・エロ雑誌の編集長・末井昭の生い立ちをベースにした青春グラフィティである本作。末井の自伝的エッセイを、俳優・柄本佑を主演に迎え、冨永昌敬監督が映画化。発禁と創刊を繰り返しながら数々の雑誌を世におくりだした伝説の編集長である末井。同エッセイでは、末井が7歳の時に、隣の若い男とダイナマイトで心中した母親の実エピソードからつづられている。主人公・末井青年を柄本佑、若き末井青年をあたたかく支える妻・牧子役を前田敦子、末井青年が恋に恋する愛人・笛子役を三浦透子、ダイナマイトで爆発して隣の若い男と心中する末井青年のスキャンダルな母・富子役を尾野真千子が演じる。

今回、発表済のキャストに加えて、追加キャストが発表された。キャバレーの看板描きに情熱を燃やす末井青年の同志となる近松役に、峯田和伸。最近ではNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演、俳優としてお茶の間まで知れ渡る存在となった峯田が、末井青年と共にアングラ芸術に燃える同志としてその個性を最大限に発揮している。また、エロ雑誌の編集長となった末井を度々署へ呼び出し、ヌード写真にダメ出しをする諸橋係長役に、松重豊。訛りのある淡々とした語り口でエロ写真を細かく指摘する姿を好演、観る者の笑いを誘う。さらに、末井の父親にして嫁が隣家の青年とダイナマイト心中してしまう末井重吉役に、村上淳。何を思っているのかほとんど喋らない田舎の父親を、圧倒的な存在感で演じている。

併せて特報映像が解禁された。「ワイセツ文書図画販売容疑」として警察が編集部に乗り込んで来る冒頭から“ピー”音が鳴り、菊地成孔による不穏な音楽と共に70~80年代に末井氏が編集長をつとめた各雑誌のイメージが代わる代わる現れる刺激的な映像となっている。

柄本佑(末井昭役)コメント

峯田さん、松重さん、村上さんとは同じ映画に出ていても、絡みがしっかりとあるシーンというのは今回が初めてでした。撮影時はとても充実した時間を過ごしたのですが、家に帰るとドッと疲れたのを記憶しています。紛れもなく笑い疲れです。ありがとうございました。

峯田和伸(近松役)コメント

撮影が始まり、主演の柄本佑さんのどんより濁った黒い瞳をみて、僕はうっとりとしました。言い知れぬ色気がありました。だから僕はそのままその気持ちを身体にのせて、静かに、だが太い幅の小便を勢いよく壁にぶつけるように、柄本さんに、この作品にぶつかっていったんだ。今の世に放たれるべくして放たれる映画だと思います。

松重豊(諸橋役)コメント

いい意味で、映画の内容とシンクロして、猥雑な現場だったような気が。エロ本が散乱してて。今回演じた諸橋役は、妙な訛りがある人なんですが、監督から特定の方言ではなくという指定があり、なんかテキトーな人物で演じたと思います。柄本佑くんは、ひと月前に、今回と同じロケ現場で柄本明さんと撮影してまして、ま、関係ないですけど、素敵なダイナマイト親子だな、と。

村上淳(末井重吉役) コメント

ようやく念願の冨永組に参加することができました。驚きとシンプルな興奮の連続でした。それは監督の緻密で高い演出。要求。かつ妥協もしないという。本作はこのことがきちんと写っている。主演の柄本佑くんのスクリーンでの在り方の素晴らしさ。どうぞよろしくお願いいたします。

柄本佑、前田敦子
三浦透子、尾野真千子

映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』は2018年3月よりテアトル新宿ほか全国で公開!
監督・脚本:冨永昌敬
原作:末井昭「素敵なダイナマイトスキャンダル」(ちくま文庫刊)
出演:柄本佑、前田敦子、三浦透子、峯田和伸、松重豊、村上淳、尾野真千子
配給:東京テアトル
©2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会