『探偵はBARにいる3』のジャパンプレミアが10月24日（火）にT・ジョイPRINCE品川で行われ、レッドカーペットイベントに大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、リリー・フランキー、吉田照幸監督が登壇した。

大泉の登場に観客から「洋ちゃん」コールが止まず、始まりから大きな盛り上がりをみせた今回のイベント。“雨男”としても有名な大泉は「見事な曇天の中、私らしい天気になった」と挨拶をし笑いを誘った。また、リリーは「この日のために洋ちゃんのおばあちゃんが徹夜でそのジャケットを作ってくれて」とこの日大泉が着ていた黒に金の刺繍が入ったジャケットをいじると、すかさず「訴えますよ（笑）」と大泉がツッコミを入れ会場を盛り上げた。

『探偵はBARにいる』シリーズの第1作目、2作目ともに劇場で見たという前田は念願の出演に喜びをみせた。今回、シリーズ初参加でヒロインの謎の女役の北川は役どころを聞かれると「（ネタバレになるので）ほとんど言えないが」と前置きし、予告編にもある初挑戦だったという拳銃のシーンについて「（拳銃を）撃つというのは本当に気持ちよかった」と新たな挑戦にわくわくしたと語った。本作『探偵はBARにいる3』でシリーズ初監督を務めた吉田監督は意識した点を聞かれると「二人のコンビの空気感を生かした」といい、根強いファンが多い本作に「（依頼されたときは）プレッシャーよりも嬉しさのほうが勝ったので楽しく撮影ができた」と喜びを語った。

主演の大泉は4年ぶりの『探偵はBARにいる』シリーズが始動した心境を聞かれると「派手なアクションとエロスは一切廃止した」と語ると観客からは「えー」という残念がる声も聞こえたが「女性でも家族でも見やすい作品になった」と今までのシリーズ作品とは違う新たな面をアピールした。また、大泉は『～3』ならではの魅力を「探偵がヒロインと一線を越えてしまう」と答えると会場が静まり「ネタバレしました？」と若干焦りつつも新たな大人な面があると語った。松田が一番の魅力を聞かれると大泉が「僕の拷問されるシーンが好きみたい」と答えると「大泉さんが辛ければ辛いほど面白い」と返答し会場は笑いに包まれた。

また、4年ぶりのアクションシーンについて聞かれると大泉は「今回はいつもと違って本当に顔にパンチを当てるアクションアクションだったので大変だった」と語り、松田も「ちゃんとアクションをやったなという感じだった」と苦労したアクションシーンについて語った。撮影中のエピソードを北川が聞かれると、大泉が高いところが得意ではない北川が飛び降りるシーンで松田が「飛ばないと終わらないよ。俺だったらこの倍でも飛べる」とイライラしていたと3人の思い出のシーンを明かした。

さらに、前日が本作の撮影地でもある札幌で初雪が降ったこともあり、東京に初雪サプライズとして大泉が雪を降らせると、すごい勢いで出たきた雪に「本物なんですね？！寒いよね？」と観客を気遣った。最後に主演の大泉より「女性の方が楽しめる作品となっております。彼氏を連れて見に行っていただければと思います。彼氏がいない方は多くの女友達と見に行ってください！」と最後まで会場は笑いに包まれた。

アジア最北の歓楽街である札幌・ススキノを舞台に、その街の裏も表も知り尽くした“探偵”の活躍を描いた本作。累計発行部数160万部を超える、札幌在住のミステリー作家・東直己の「ススキノ探偵」シリーズを原作として、2011年に『探偵はBARにいる』で初の映画化され、4年ぶりの最新作。主人公の探偵役に大泉洋、その相棒・高田役に松田龍平を揃え、抜群の相性で、ハードな世界観を絶妙なハーフボイルドに落とし込み、唯一無二の存在感を発揮。俳優としてさらなる飛躍を遂げた2人が、ついにススキノに帰ってくる。

【写真／蔭山勝也、文／片岡由布子】