日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品」部門。神社の娘で腰掛け巫女をしているしわすは、ひょんなことから5歳の少年健太の面倒をみることになった。神社の裏側や礼節・作法のハウツーを織り交ぜながら、しわすが女性として成長していく物語。
黒色のドレスで登壇した広瀬は「お足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。短い間ですが本日は楽しんでいってください」と挨拶。グ監督は「本日は台風です。正直この会場だと聞いた時は、『これやべぇ』と思っていたんですけど、こんなにたくさん来ていただいて感激しています」と安堵の表情を浮かべた。
本作の主題歌を歌ったアレクサンドラ・スタンが登壇すると「とっても緊張しています。この映画に参加できたこと、この企画に参加できたことがとてもい嬉しいです」と挨拶した。グ監督は「せっかくなので一節・・・ワンフレーズどうですか?」と提案するとアレクサンドラは快く歌唱を披露した。広瀬は「本物だ・・・」と感激した。
本作の主演が決まった時の話を振られた広瀬は「実はオーデションで、台本頂いたとき自分に合っているな
と思いながらお芝居をして。話を聞いているシーンも暇すぎていろんなことやったりして、それも全部OKが出て。大丈夫かなと思いながら本編を観たんですけど、一言で言うとガサツですね。ひどいなぁと思いました(笑)」と振り返った。これにグ監督は「役者さんが本を読み込んで作ってきてくれているので、よっぽどのことがないと文句言わないというか・・・」と語り「こういうの何ていうんですかね・・・放置プレイ(笑)」とコメントすると、笑いが巻き起こった。自由な撮影だったことが明かされると、広瀬は「自由すぎてMEGUMIさんにババアと言ったり、紗和ちゃんにブスと言ったり、本当にいろいろ言っちゃったので。すみません」と謝罪した。
最後に広瀬は「この作品は日本の方でも巫女の世界、神社の世界は知らないと思う。今回はその世界をコミカルに、Rockな感じで描いているので是非楽しんで観ていただけたらと思います」と本作をアピールし、大きな拍手が送られた。
【取材・写真・文/蔭山勝也】
「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!