加藤悦生監督、村上穂乃佳、辻しのぶ、木ノ本嶺浩

第30東京国際映画祭「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」受賞作上映作品『三尺魂』のQ&Aイベントが10月31日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、加藤悦生監督、村上穂乃佳、木ノ本嶺浩、辻しのぶが登壇した。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017との提携企画として、同映画祭にて観客賞を受賞した『三尺魂』が上映された。本作は、巨大な花火を使った集団自殺のため集まった4人の男女。だが、なぜか爆発の度に集合前の時間に戻ってしまう。メンバーのひとりが未来ある女子高生なのが原因と考えた残りの3人は、彼女に自殺をやめるよう説得するが・・・。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017に続いての国内での上映となる本作に「観てくれてなんぼだと思う」と笑顔を見せる加藤監督は「楽しくなければ映画じゃないと思っている」という信念のもとで本作を自主製作映画として撮ったことを明かした。何度も時間を戻されるという本作だが、その着想については「おもしろい映画って何だろうと思った時に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなもの」が思い浮かんだと振り返る加藤監督。

その脚本を初めて読んだときのことを村上は「タイムループするんだ、おもしろいな、と思って読んだ」と語りつつも「今まで高校生役がおかったので、“母役もやるんだ”と不安要素はありました」と明かした。また、何度も繰り返すということで「気付いているけど、気付いていない芝居」が難しかったと振り返る村上。しかし、その演技力について、加藤監督は「助けられました」と称賛した。

また、“自殺”をテーマに扱った理由について「死は抗えないもの。必ず共感できると思った」と自身があったことを明かしたが、タイトルにもなっている“三尺魂”については「大きい球とかおもしろいと思った」と語り、場内からは笑いが起きた。

【取材・写真・文/編集部】

加藤悦生監督

村上穂乃佳

木ノ本嶺浩

辻しのぶ


「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!