韓国で起きた実在の拉致・監禁事件を基に描く衝撃の社会派サスペンス『날, 보러와요(原題)』が『消された女』の邦題で2018年1月20日(土)より全国で順次公開されることが決定した。
韓国では、精神保健法第24条を悪用し、財産や個人の利益のために、合法的に健康な人(親族)を誘拐し、精神病院に強制入院させる事件が頻繁に起こり、社会問題になっていた。本作は、それらの実際の事件をモチーフに、人間の欲望のおぞましさ、正常な人間が非日常の世界に突如放り込まれる狂気の現実を問う問題作。主演を務めるのは、これまでの愛らしいイメージとは異なり、誰もが認める圧巻の体当たり演技を披露する女優カン・イェウォン。ぞっとするような表情の中にもどこかエロティックでミステリアスな美しさをもつ女性を怪演し、大鐘賞主演女優賞にノミネート。また、TVプロデューサー役のイ・サンユンは、本作で映画に本格的に挑戦し、大鐘賞と青龍映画賞で新人男優賞にノミネートを果たす。監督は、GODや東方神起、神話のPVを制作しビジュアリストとしての地位を確立するイ・チョルハ。
今回解禁された縦型の特報映像は、まるで画面中の人物と直接テレビ通話をしているかのような臨場感で、物語の展開が非常に気になる作りとなっている。
強制入院106日目、私は狂ってなどいない―。大都会の真昼間、通りを一人歩いていたカン・スア(カン・イェウォン)は、理由も分からないまま突如誘拐され、精神病院に監禁された。そこで待っていたのは、強制的な薬物投与と無慈悲な暴力、そしてこれまで経験したことのない非現実の世界だった。狂気の中で、彼女は病棟での出来事を手帳に記録し始める。それから一年後、ヤラセ問題で干されかけていた有名TVプロデューサーのナ・ナムス(イ・サンユン)宛に1冊の手帳が届く。その手帳に記録されていた信じがたい出来事に興味をもったナムスは、カン・スアを訪ねるが、彼女は殺人事件の容疑者として収監されていた。取材を重ねるごとにスアが体験した衝撃的な事実とその背後に蠢く底なしの闇が明らかになっていく―。
映画『消された女』は2018年1月20日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国で順次公開!
監督:イ・チョルハ
出演:カン・イェウォン、イ・サンユン、チェ・ジノ
配給:太秦
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