大正浪漫少女漫画の金字塔が新作劇場版アニメとしてよみがえる劇場版『はいからさんが通る 前編 ～紅緒、花の17歳～』の主人公・紅緒が少尉と偶然出会うシーンの本編映像が解禁された。

1975年～1977年まで「週刊少女フレンド」（講談社刊）にて連載された日本少女漫画史に燦然と輝く大和和紀による傑作「はいからさんが通る」。1978年にはTVアニメシリーズ全42話が放送され、南野陽子・阿部寛出演の劇場実写映画（1987）、TVドラマ（1979、1985、2002）など多くのメディアミックス展開がされてきた本作。連載40周年を記念して、装いを新たに新作劇場アニメーションとして前後編で復活する。さらに後編では旧TVアニメシリーズでは未完となった原作のラストエピソードが初完全アニメ化される。紅緒と少尉の恋の結末は―。

今回解禁された本編映像は、主人公の紅緒（早見沙織）が幼馴染の蘭丸（梶 裕貴）と凧揚げをしていたところ、偶然通りかかった少尉こと伊集院忍（宮野真守）と出会うシーン。木に引っかかった凧を取ろうと、木に登る紅緒。するとそこに白馬に乗った軍人が―。袴がはだけてしまっている紅緒を見られまいと「わー！こっち来ないで！上を見ないで！あっち行って！」と思わず叫ぶ声を上げる蘭丸。蘭丸の声に驚き紅緒がバランスを崩すと、その瞬間木の枝が折れ落ちてしまう。しかし、木から落ちる紅緒を青年将校が見事にキャッチし、少尉と運命的な出会いを果たすものの、腰に手を当てられたケンカっ早い紅緒は早速少尉に平手打ち。果たしてこの二人はどうなるのか？

紅緒を演じた早見は、紅緒の魅力について「憧れますよね。紅緒は、ただ生き様に惚れるってタイプのキャラクターだと思います。こういう部分が可愛いと挙げるとキリがなくて、また紅緒自身がそういった部分を意識せずに生きているところ、そこが可愛いなと思っていて。可愛い部分もお転婆な部分も、自覚していない。ありのままで過ごしている姿が魅力だと思います。」とコメント。また、共演した宮野については「宮野さんの第一声を聞いて『少尉だな～』って（笑）瀬戸麻沙美ちゃんとアフレコの日、昼食を食べていた時も『やっぱり少尉だね～』って話していました！」と聴き惚れたと話し、また「王子のように振舞わなくても、王子感が出ていました！」と、宮野から少尉のオーラがにじみ出ていたという。

また、本作に関して早見は「原作の良さを取り入れつつ、新たな、今の時代に作る『はいからさん』といった空気感があります。絵柄や音、声といった空気感や呼吸感が、良い融合具合だと思います！今の人の空気感が良い変化として、リアルタイムで読んでいた世代の方にも新鮮さを感じてもらって、もう一度、一から楽しんでいただける内容になりました」と、原作ファン、そして原作を知らない方にも、世代を問わず楽しめる内容になっていると語っている。