サラ・オレイン、スナフキン、森川智之、ムーミントロール、宮沢りえ、リトルミイ、朴璐美

『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』のジャパンプレミアが11月14日(火)に丸の内TOEIで行われ、声優を務めた宮沢りえ、森川智之、朴璐美と主題歌を担当したサラ・オレインが登壇した。

子どものころから親しみがあったというムーミントロール役に挑戦した宮沢は「シンプルな中に想像力をふくらませる表情があって、そういうところが国境を越えて、時代を超えて愛される理由だと思った」と改めて今回演じるうえで感じたといい、12年ぶりにアニメの声優を務めたことについては「ドキドキしました。自分の声がムーミンの身体と重なったときにどう見えるのかという戸惑いもありました」と不安を口にしつつ「新しいムーミンとして受け入れてもらえるとありがたいです」と観客へのメッセージを送った。

本作でスナフキンなど5役を演じた森川だが、実は以前のTVシリーズの際にスナフキン役のオーディションに落ちた経験があったようで「スナフキンも、パパもやらせていただいて、感無量というか幸せなスタジオでした」と笑顔を見せた。また、長年愛されている作品だけあって「期待を裏切らないように演じなきゃと思いました」と語った。さらに多い13役に挑戦した朴は「台本を開いたら“朴璐美”の嵐だったら間違いだと思いますよね」と会場の笑いを誘い、所属事務所の先輩も演じていたというムーミンにかかわれたことについては「とても光栄」と語った。

今回、日本語版の主題歌「ウィンターワンダーランド」、英語版の主題歌「BRING THE SNOW」を担当し、さらに劇中では声優にも挑戦しているオレインは「オファーが来たときはびっくりした」と興奮気味にコメントし、「日本語の歌を歌うというお話でしたが、母国語が英語なので英語も収録して送ったんです」と振り返りつつ、その後英語版の予告編を開いたら「サラ・オレインって書いてあって、自分へのクリスマスプレゼントのようでした。送ってみるものですね」と明かし、会場からは驚きの声が上がった。さらに、初めて声優に挑戦したことについては「“メリー・クリスマス”をムーミンに言えたのが光栄でした」と笑顔を見せた。

続けて、「今年のクリスマスに何がほしい?」という質問に、宮沢は「10代のころから大事にしていたトランクがあるんですが、荷物を詰めすぎたときにふたが全部とれちゃって、さすがに直せない状態になった。次の旅のために新しいトランクが欲しいです」と答え、さらに長年ともにしたトランクは「思い出があるのでインテリアにしている」と明かした。また、「フィンランドに行きたい」と答えたオレインは“今日はお招きいただきありがとうございます。私はムーミンが大好きです”とフィンランド語を披露し、会場からは歓声が沸き起こった。

最後に宮沢は「とてもシンプルで、穏やかな時間をお楽しみください」とメッセージを送った。

1945年にフィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって発表されて以来、世界中の人びとから愛されているムーミンの物語。本作は、『ムーミン谷の夏まつり』(2009)、『ムーミン谷の彗星』(2010)に続く、パペットアニメーションシリーズ最新作。原作者であるトーベ・ヤンソン自ら監修し「大好きな作品」と語っていた1978年から82年にポーランドで製作された短編テレビシリーズを、フィンランドでデジタル・リマスター化、劇場版長編映画として完成させた本シリーズ。本作は映画シリーズ初となる冬のムーミン谷が舞台。木々にしんしんと降り積もる雪、陽の光に照らされた一面の銀世界―。美しい冬景色が、ムーミンの世界観の魅力を一層ひきたる。

【取材・写真・文/編集部】

宮沢りえ

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映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は2017年12月2日(土)より丸の内TOEIほか全国で公開!
監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン
声の出演:宮沢りえ、森川智之、朴璐美(ナレーション:神田沙也加)
配給:東映
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