今回発売されるブルーレイにはキャスト・監督によるビジュアルコメンタリーが収録されているが、MCから「ピーが多かった」と指摘されると「あの日の小栗君は暴走列車でしたね」と振り返る福田監督。あまりの暴走っぷりに1分間以上に渡ってコメンタリー音声が聞けない部分もあるようで、「リラックスしていましたからね」と小栗も楽しみながら収録していたことを窺わせた。収録後に改めて本作を鑑賞しなおしたという小栗だが、福田監督は「その時、舞台を一緒にやってたんだけど、『銀魂観たけどおもしろいね』って・・・今ですか！」とツッコミを入れてたことを明かした。

また、常に銀髪で撮影に挑んだ小栗だが、髪の毛が傷んでしまうということで、途中からその対策を行ったといい、「万事屋のシーンが一番髪の毛に悩んでいるタイミング」と明かし、会場の笑いを誘った。本作は海外でも公開され、特に中国での大ヒットが記憶に新しいが、小栗は「銀魂効果でしょうね。中国からオファーが届くようになりました」と明かし、「可能性があったら出てみたい」と海外での活躍を期待させる発言もあった。

さらにここで、本作の待望の続編『銀魂パート2』（仮）が2018年夏休みに公開されることが発表されると、会場に集まったファンからは大歓声が沸き起こった。それを見た福田監督は「みなさんが喜んでくれているみたいでよかった」と安どの笑顔を浮かべたが、小栗は「主役は僕じゃなくなっているとか・・・」と冗談を交えて話し、会場の笑いを誘った。また、『銀魂パート2』（仮）の続報が12月に開催される「ジャンプフェスタ2018」で発表されることが福田監督から明かされると、会場はさらにどよめき立つ場面もあった。

最後に福田監督は「パート2は、夏くらいから台本を書けって言われてたんだけど、夏にやったミュージカルの主演俳優が手のかかる人だったんで（笑）」と責任を擦り付けられた小栗は苦笑しつつ「なるべく自分の出番が少ないといいなと思います。銀ちゃんがあまり出ない話を選んでくれると・・・」と小栗が話すと、福田監督は「結構出ちゃってます」と断言。小栗は「本当に銀髪にしたくないんですよねー。（銀髪にすると）ほぼ切らなきゃいけなくて、来年は長めの髪で勝負したいなと思ってたんで」と話し、場内の笑いを誘いつつ「皆さんに楽しんでもらえるものを作りたい」と続編への意欲を見せた。

累計発行部数5,100万部を突破する週刊少年ジャンプ（集英社刊）の看板コミック「銀魂」（空知英秋）を実写映画化した本作。脚本・監督を「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一が務め、主演の小栗旬をはじめ豪華キャストが集結。江戸時代末期、日本の鎖国を解放したのは、黒船ではなく宇宙船だった―。宇宙からやってきた「天人（あまんと）」の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。そんな時代に侍魂を堅持するちょっと変わった男・坂田銀時と、ひょんなことから出会った新八と神楽が営む万事屋（よろずや）の周りで起こる事件や騒動の数々。果たして、今日はどんな事件が起きるのか？

【取材・写真・文／編集部】