浜野謙太、北村一輝、薬師丸ひろ子、佐藤健、土屋太鳳、杉本哲太、中村ゆり、瀬々敬久監督

『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の完成披露試写会が11月16日(木)に丸の内ピカデリーで行われ、佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、瀬々敬久監督が登壇した。

青いバラを配りながら観客の間の通路を通り登場したキャストたちに大きな歓声が寄せられる中、佐藤は「みなさんに胸を張ってお届けできる作品ができたと思います」と自信を見せた。今回、実在の人物を演じるにあたって、本人と会ったという佐藤と土屋。「ずっとニコニコされている笑顔が素敵な方。僕にない魅力をお持ちで、それがハードルで・・・」と語る佐藤は「僕笑うの苦手なんです。そういう芝居にも苦手意識があった」と明かすと、土屋は、『るろうに剣心』時代からの呼び方である“健先輩”の呼び方で、「健先輩はそう思われてるけど、ちゃんと笑われる方なので、(佐藤が演じた)尚志さんも笑顔が素敵な方だから、健先輩の笑顔と合わさったら素敵だと思います」とフォロー。二人の掛け合いに場内からは歓声が起こった。また、土屋は息子とも会い「この家族のために全力を尽くそうと、そのことを念じてクランクインし、クランクアップしました」と思いを語った。

イベントでは、タイトルにかけて佐藤と土屋の8年前の写真が披露され、観客からは「かわいい!」の声が上がった。20歳の時の写真だという佐藤は「気合という武器だけで戦っていました。25歳くらいからは気合だけじゃ立ちないと思おい、いろいろと取り入れてやっています」と振り返り、14歳の写真だという土屋はドラマ「龍馬伝」の撮影時の写真が公開され、佐藤は「同じシーンはなかったんですけど同じ作品には出ていたのでこのころ出会っていますね」と振り返り、土屋は「(同作の)衣裳部屋でお会いした」と明かし、佐藤に部屋を譲られたことを明かし「紳士で優しいお方だと思いました」と笑顔で語った。

イベントの終盤では、青いバラとダイヤモンドリリーで作った花冠が佐藤から土屋にサプライズでプレゼントされると「恥ずかしいですね・・・」と照れ笑いを浮かべる土屋。佐藤が「似合ってますね」とほほ笑むと、土屋は「幸せ者です」と笑顔でコメント。さらに佐藤は「ダイヤモンドリリーを選んだ理由は、花言葉が“幸せな思い出”・“忍耐”・“箱入り娘”で、これはピッタリじゃないかと思った」と明かし、土屋は「さすが健先輩」と返した。また、佐藤は本作での土屋の演技に「この役をできる人はほかにいない。映画化するといわれたときに土屋さんしか思い浮かばなかったですね。僕はサポートしたい気持ちはあったけど、それについて考えている時間が僕の役作りのすべてだったので、感謝したいのは僕のほうです」と気持ちを現した。

最後に土屋は「この作品はタイトルそのままで、言葉にならないすべてのことを全身全霊で愛を込めて演じました。受け止めてください」、佐藤は「こんな奇跡を起こした人が実際にいるんだという気持ちで見てもらえたら嬉しいです」とメッセージを送った。

結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を8年間待ち続けた新郎―。YouTubeに投稿された動画をきっかけに話題が広がり、TVや新聞、ネットなどで取り上げられ、海外にも拡散、書籍化もされた、あるカップルに起きた奇跡の実話を映画化した本作。目を覚まさない恋人を献身的に支え続け、苦悩しながらもひたむきに彼女を思い続ける尚志役を佐藤健、病と闘う麻衣役を土屋太鳳が演じる。メガホンを取るのは、『64-ロクヨン-前編/後編』など深い人間ドラマを描くことに定評のある瀬々敬久監督。

【写真/蔭山勝也、文/編集部】

土屋太鳳

佐藤健

土屋太鳳

佐藤健

佐藤健、土屋太鳳

佐藤健、土屋太鳳


映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は2017年12月16日(土)より全国で公開!
監督:瀬々敬久
原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社刊)
出演:佐藤健、土屋太鳳、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治、杉本哲太、薬師丸ひろ子
配給:松竹
©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会