日本映画への愛に溢れるジョン・ウー監督が、日本でのオールロケを敢行し、高倉健主演の的名作『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)の再映画化に挑んだ本作。世界中のアクション映画ファンを熱狂させたジョン・ウー監督独自のアクション流儀はそのままに、チャン・ハンユー、福山雅治などアジアや日本を代表するキャストがスクリーン上で躍動する。チャン・ハンユーが無実の罪を着せられ逃亡する弁護士ドゥ・チウを、そして福山雅治が追う孤高の刑事矢村聡を演じており、ヴェネチア国際映画祭やトロント国際映画祭など、世界各国の映画祭で上映され、話題をさらった。
今回解禁された特報映像では、ホームから電車が迫りくる線路に飛び降り逃亡するチャン・ハンユーのアクションや、走り出す直前の水上バイクに飛び移る福山雅治のアクションなど多くのアクションシーンが捉えられている。映像の終盤、襲い来る敵に向けて手錠で繋がれながら銃弾を放つド派手なガンアクションシーンは、息のする事を忘れるような迫力と臨場感だ。もちろんジョン・ウー監督ならではのスローモーションシーンや白い鳩なども垣間見れ、アクション・ファン期待の映像となっている。福山雅治の珍しいアクションシーンに加え、ドゥ・チウと会話するために英語を話す福山の演技にも要注目。
さらに、11月24日の中国公開に先立ち、11月20日に北京プレミアが行われ、ジョン・ウー監督、チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、桜庭ななみが記者会見とレッドカーペットに参加した。本作で、中国映画に初出演となる福山は「もともと大ファン」というジョン・ウー監督作品への出演に「二つ返事で『出ます。やらせていただきます』と答えさせていただきました」と振り返り、さらに「ストーリーの魅力もそうですし、監督のアクションシーンの魅力、そして人間ドラマとしての見どころ、そういったところにも惹かれています」と本作の魅力を語った。また、初めて日本での撮影に挑んだジョン・ウー監督は「若い頃から日本映画に影響を受けてきて、日本のたくさんの監督や俳優を尊敬していた」と語った。
劇中では、水上バイクに乗るシーンを見せる福山だが「まず免許を取りにいきました」と明かし、初めての水上バイクに加えて「運転して英語の台詞を言ったこと、アクションをすること」もあり「水上バイクのシーンは自分がやったことがないことが3つ同時にやってきたのですごく新鮮でした」と振り返った。また、その“初めて”が重なったことで「見たこともない自分の表情を引き出していただけたのではないかと監督にはとても感謝しています」と語った。
また、今回ジョン・ウー監督とタッグを組んだことについて福山は「どんな場面でもどんなに過酷な撮影でも、監督は紳士に接してくださいました。その監督の紳士的かつ優しさで、きっとわれわれ俳優役者たちは、自分の中に眠っているものも含めて、本来の自分の力、自分では引き出せなかったものをびのびできた。必ずそのリハーサルが終わると『まずやってみてください』と、まず俳優にやらせてくれるんですよ。ほとんどの場合は、僕らのやりたいようにやらせてくれる。本当に優しくて素敵な監督です」と大絶賛した。イベントでは、チャン・ハンユーに促され、福山が映画の冒頭音楽をギターで演奏する場面もあった。
実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。罠にはめられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査でドゥ・チウを追っていく。彼に近づくほどに、この事件に違和感を覚え、徐々に見解を変えていく矢村。やがて2人の間に絆が芽生えていく。ついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追及を決意する。追われながらの追跡、闇が濃くなる度に増していく危険。鍵を握るのはドゥ・チウに近づいてきた謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠れているのか―。
映画『マンハント』は2018年2月上旬に全国で公開!
監督:ジョン・ウー
主演:チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン
友情出演:國村隼
特別出演:竹中直人、倉田保昭、斎藤工
共演:アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
配給:ギャガ
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