今回のイベントでは、公式サイトで募集され、事前に審査された100組を超えるコスプレイヤーから12組のファイナリストが登壇。イベント中に最終審査が行われ、グランプリとハガレン賞が発表された。また、イベントには前日に公開初日を迎えた映画『鋼の錬金術師』に出演する山田涼介と本田翼、アニメ版で主人公・エド役の声優を務める朴ロ美、映画で衣裳デザインを担当した西原梨恵、曽利文彦監督が駆けつけた。
12月1日(金)に公開された本作の見どころを「一番観ていただきたいのは兄弟愛。エドとアルの深い愛でつながっている部分を感じていただけたら」と語る本田。この日は衣裳デザインを担当した西原も登壇したが「曽利監督の熱量に負けないような素材を選んで、それが俳優に溶け込んでいる」とこだわりを語り「融合された感じを観ていただけたら」とポイントを挙げた。
ここでイベントはコンテストの最終審査にうつり、次々と登壇するファイナリストたちのコスプレを見て歓声を上げる登壇者と観客。全員がそろった段階で「悩みますね」とコメントする朴。しかし誰よりも早く「決まりました!」と声を上げたのも朴で、ハガレン賞とグランプリが発表された。グランプリに選ばれたアルの完成度の高さに驚きを隠せない本田は「すごいですね!目はどうなってるんですか?」など細かく質問し、会場の笑いを誘った。
さらにグランプリの賞品贈呈のタイミングで、映画『鋼の錬金術師』に主演の山田涼介がサプライズ登壇。これには会場に集まった観客からはより大きな歓声が沸き起こった。山田はずらりと並ぶファイナリストを見て「すごいクオリティですね。すごい、アルだ。触ってもいいですか?」と興味津々の様子を見せた。
改めて実写版のエドを演じる山田と、アニメ版でエドの声を担当する朴が並ぶと、山田は「(朴と)お話しする中で、兄弟愛を同じエドとして感じるところがあった。気持ちが一緒なんだなと不思議でした」とエドを演じる二人ならではのエピソードを披露。朴も「お話したら全く同じで、不思議な体験だった」と同意。
また、撮影が終わった後で、セリフの撮り直しをしたことを明かした山田。「(朴が)エドの声を出すためにしてきたことを聞いて、まだできることがあるんじゃないかと思って、監督に無理を言って、撮り直させていただきました」と本作への本気度を窺わせた。朴は山田の演技を試写で観ると「全身で(役を)支えている様がスクリーンからあふれ出ていた。この先もやっていただきたいなと思います。かなうなら第二弾、第三弾と演じていただきたい」と語った。
最後に山田は「『鋼の錬金術師』は、観た人全員を虜にする力を持っていると思うんです。兄弟愛、家族愛などたくさんの愛に支えられて突き進む姿勢は、誰もが胸を打たれる。その姿を観ていただいて、『鋼の錬金術師』のすばらしさにもう一度触れていただけたら」とメッセージを送った。
壮大なスケ―ルと世界観に想像を超えるストーリーで世界を魅了し、“ハガレン”現象を巻き起こした荒川弘原作コミック「鋼の錬金術師」。幼い頃に亡くなった母に会いたいという想いから兄エドと弟アルは“人体錬成”の理論にたどり着くが、それは錬金術師にとって絶対に犯してはならない禁忌だった―。主人公エドを山田涼介、ヒロインのウィンリィ・ロックベル役に本田翼、“焔の錬金術師”の名を持つロイ・マスタング役にディーン・フジオカが名を連ねる。
【取材・写真・文/編集部】
「東京コミックコンベンション2017」は2017年12月1日(金)~3日(日)に幕張メッセにて開催!
映画『鋼の錬金術師』は全国で公開中!
監督:曽利文彦
原作:荒川弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミックス」)スクウェア・エニックス刊
出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多/國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋(特別出演)、佐藤隆太/小日向文世/松雪泰子
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会