今回のイベントでは、劇中で土屋太鳳演じる麻衣から佐藤健演じる尚志へクリスマスプレゼントとしてマフラーを渡すシーンにちなみ、観客の中から抽選で佐藤健よりマフラーを直接巻くサプライズプレゼントが行われるなどイベントを盛り上げた。
佐藤が登壇すると、CMに出演するナイーブの商品購入者から抽選で当たった観客で埋め尽くされた客席からは大きな歓声が沸き、スタートから盛り上がった今回のイベント。本作で実在の人物である尚志を演じたことについて「(原作者の二人の)ドキュメンタリーの映像を観て衝撃を受けた。映画化して、たくさんの人にこのストーリーを届けたいと思った」と出演への決意をしたことを振り返った佐藤。実話をもとにしていることで、リアリティを追及するために「芝居に見せない」ことを考えて演技をしたといい「日常の延長戦上で撮影現場に立てるようにした」と明かした。
本作では、長年佐藤のことを“健先輩”と慕う土屋太鳳との共演が話題となっているが、土屋について「僕がやれと言われても到底できない演技を要求されていた」と語る佐藤。そのため、佐藤自身は「彼女が納得できなかったり、腑に落ちない状態で本番が始まらないことにはいい芝居ができないと思い、彼女がやりたいように、言いたいことがあるなら言いやすいような環境にすることを考えた」と土屋へのサポートをしていたことを明かした。その結果、土屋の目を見張る好演が輝いた本作だが、特に「顔の筋肉が完全に回復していなくて、上手にしゃべれない状態(のシーンで)、しゃべれなさを二人で練習しました」と振り返った。さらに痙攣するシーンなど、土屋の身体能力が求められるシーンも多く、佐藤は「普通はできない」と改めて称賛した。
今回のイベントのきっかけとなったナイーブのCMではダンスを披露している佐藤だが、「高校時代にブレイクダンスはやってたんですけど、立って踊った経験はない」と明かし、本作の撮影と時期が被っていたため、一度も東京に帰らず撮影していた岡山で、撮影がオフの日や空き時間にスタジオを借りて練習していたと語った。そのため「ただの素人が練習してCMの形までなんとかもっていった。ただの頑張り屋さんです」と笑いを誘った。
イベントでは、佐藤が抽選で選んだ観客にマフラーのプレゼントを行い、直接巻いてもらった女性は「今死んでもいい」と興奮気味に語り、これに佐藤は「生きてくれ!」と返し、笑いを誘った。最後に佐藤は「日本中に愛を届けるために、たくさんの人にこの映画を観ていただくためにがんばっていきます」とメッセージを送った。
結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を8年間待ち続けた新郎―。YouTubeに投稿された動画をきっかけに話題が広がり、TVや新聞、ネットなどで取り上げられ、海外にも拡散、書籍化もされた、あるカップルに起きた奇跡の実話を映画化した本作。目を覚まさない恋人を献身的に支え続け、苦悩しながらもひたむきに彼女を思い続ける尚志役を佐藤健、病と闘う麻衣役を土屋太鳳が演じる。メガホンを取るのは、『64-ロクヨン-前編/後編』など深い人間ドラマを描くことに定評のある瀬々敬久監督。
【取材・写真・文/編集部】
映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は2017年12月16日(土)より全国で公開!
監督:瀬々敬久
原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社刊)
出演:佐藤健、土屋太鳳、北村一輝、浜野謙太、中村ゆり、堀部圭亮、古舘寛治、杉本哲太、薬師丸ひろ子
配給:松竹
©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会