ロサンゼルス・ビバリーヒルズのサミュエル・ゴールドウィン・シアターで行われた今回のワールドプレミア。寒空の会場には鮮やかなレッドカーペットが敷かれ、多くのファンやメディアが詰めかけた。カーペットには、主演のミシェル・ウィリアムズ、リドリー・スコット監督、マーク・ウォールバーグ、チャーリー・プラマー、そしてケビン・スペイシーの代役を務めたクリストファー・プラマーらが登場。リドリー・スコット監督は本作で体験した恐怖を「世に出せないかもしれないと思ったこと」と明かし、さらにケビン・スペイシー降板により再撮影したことについて「即決した。判断に要したのは3分です。いい流れが来ていたので留まりたくなかった」と強い意志を持って本作を完成させたという。
誘拐されたポールの母、ゲイル役を演じたミシェルはルイ・ヴィトンの真紅のドレスで登場、リドリー監督に対して「一緒に仕事ができることに最大の魅力を感じ、イエスと即答した」と語り、リドリー・スコットの求心力の強さをアピールした。交渉人のフレッチャー・チェイス役のマークは自身が演じた役柄に対して「何よりもリドリーの作品であることが重要だった」とこちらもまたリドリーが作る作品へ出演できた喜びを熱く語った。そして、今回、急きょとなる代役で大富豪・ゲティを見事に演じきったプラマーはゴールデングローブ賞へのノミネートに対して「撮影した直後だったので少し驚いたが、嬉しいよ」と笑顔で喜びのコメントを寄せ、ジャン・ポール・ゲティという役について「単純に白、黒ではなく、様々な色を持った役。演じるのは非常に面白いことだと思った」と語った。
続けて、リドリー監督およびキャストは本作の完成に期待を寄せる1000人以上ものファンで熱気に包まれたプレミア上映会場に移動。会場のスクリーンには「本作に関わった800人以上のキャスト、スタッフ全員の尽力なしにこのプレミアは実現しえなかった」の文字と、本作に携わったキャスト、スタッフ等関係者全員の名前が映し出された。そのスクリーンをバックにリドリー監督から謝辞が述べられ、観客からは惜しみないスタンディングオベーションが巻き起こった。
フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年に発生し、1700万ドルの身代金を要求された彼の孫の誘拐事件を巨匠リドリー・スコット監督が映画化した本作。昨日まで普通の母親だった人間が、世界中の金(All the Money in the World)を手にした男と手段を選ばない犯人グループにどう立ち向かうのか?息子の命を救えるのは母の愛か、金の力か?重厚なドラマとスリリングな展開に最後まで目が離せない。ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマーに加えて、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグら豪華キャストが集結。
映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』は2018年初夏に公開!
監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー and マーク・ウォールバーグ
配給:KADOKAWA
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