本作は、特殊な環境で育ってしまった男の“究極の愛の物語”。相手を思うからこそ、離れなければならない・・・歪んだ目的のためだけにつくりだされたことを知り、自身の存在意義を見失っていた男が、ひとりの女性と出会い、自分の存在意義の可能性を見出すサスペンスと純粋な愛が交差する。主演の玉木宏が、悪を秘め、それと戦う主人公の表現と向き合った。原作は海外からも高い評価を得ている中村文則による同名小説。
今回、主演の玉木宏が本作について語るインタビューと、本編撮影中のメイキング映像・本編映像で構成された特別映像が解禁された。中村哲平監督が、玉木へのインタビュー、編集を自ら手がけたスペシャルな映像だ。映像は、久喜文宏が過去を捨て“新谷弘一”となるために整形手術を受け、初めて包帯を取るシーンから始まり、玉木宏が本作について語るインタビューに続く。玉木は本作について、原作を読んだ時から「文学的な要素が強い」という印象を持っていたと言い、「善悪について語られる作品」「人間の根底にあるものを考えさせられる作品」だと、本作の重厚なテーマの魅力を語る。
玉木は脚本、リハーサル、撮影現場とあらゆる段階で自らアイデアを提案し、主人公・久喜文宏を繊細に表現した。中村哲平監督と玉木が、撮影現場で演出について真剣に語り合う映像も収められている。そして、作品の中で「一つピークに持って行こうと思ったのは、香織に対してのピュアな恋愛観」と語り、本作のラブストーリーとしての魅力についても語る。顔を変え、過去を捨て、全てを賭けて初恋の女性・香織を守ろうとする文宏を「人を本当に好きになってしまったら、自分だったらどうするだろう?」と考えながら演じたと振り返り、“邪“となるために生まれた久喜文宏が「香織という存在があったからこそ、善意が生まれた」「その結果、悪事をおかしてしまう」と、初恋の女性への一途な想いを秘めながら、善悪の間で葛藤する久喜文宏というキャラクターについて語っている。
映画『悪と仮面のルール』は2018年1月13日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:中村哲平
原作:中村文則「悪と仮面のルール」(講談社文庫)
出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明
配給:ファントム・フィルム
©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会