表の顔はロンドンの高級テーラー、その実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関―。スマートなスーツに身を包んだ英国紳士がみせるキレ味鋭いアクションと、スパイ道具の数々、スピード感とウィットに富んだストーリーが全世界を熱狂させた前作『キングスマン』。続編では、謎の敵により壊滅した“キングスマン”は、敵を追いアメリカのスパイ組織“ステイツマン”と手を組む。しかし、彼らはコテコテにアメリカン。文化の違いを乗り越えられるのか?マシュー・ヴォーン監督が続投し、タロン・エガートン、マーク・ストロングなどに加えて、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ハル・ベリーが参戦。キレッキレの超絶アクションもキャストも豪華にパワーアップして、世界熱望の新世代スパイアクションが帰ってくる。
今回解禁された映像は、謎の敵に基地を壊滅させられた英国スパイ機関「キングスマン」のエージェント唯一の生き残りとなったエグジーとマーリンが、アメリカに同盟スパイ機関「ステイツマン」がいることを知り、協力を乞う為に彼らのアジトを探す場面。酒樽がアジト入口のカモフラージュではないかと考えたマーリンが思い切り斧を振り下ろすもそれは本物のただの酒樽。ウイスキーが豪快に流れ出し慌てていると、仁王立ちをして2人の様子を見ていた男が肩を揺らしながら颯爽と登場する。カウボーイハットデニムオンデニムという極端なまでのアメリカンスタイル、ウィスキーボトル型のベルトバックルには“STATESMAN”の文字が踊るこの男こそが、ステイツマンのエージェント・テキーラ(チャニング・テイタム)。エグジーとマーリンは酒樽の穴をごまかしながら慌ててキングスマンのスパイであることを名乗るすが、挙動不審すぎる彼らを信じるはずなく銃口を向ける。
上品な英国紳士のたしなみを信条としてかかげるキングスマンが、名門紳士服店が並ぶショッピングロードで「背広」の語源説もあるサヴィル・ロウのテーラーを本拠地としているのに対し、ステイツマンの本部はまったく違いアメリカ・ケンタッキー州のど真ん中にある巨大なウイスキー蒸溜所。この対照的な関係についてマシュー・ヴォーン監督は「アメリカとイギリスは同じ言語を使うが、文化的には大きく違っている。この特別な関係を扱ってみたかった。前作で人々が気に入ったのは、ハリーとエグジーの異質な世界がぶつかり合う部分だった。アメリカ文化とイギリス文化の衝突で、その点を継続したいと思った」と明かしており、まさしく両文化が初めて衝突する瞬間がこのシーンに凝縮されている。
また主人公エグジー役を続投したタロン・エガートンも、疑心暗鬼な雰囲気満載のこの出会いのシーンと、その後に続くテキーラ役チャニング・テイタムとの激しいアクションを「会った当初は互いを信頼していなかった。通常スパイ組織というのはお互いのことを知らないものなんだ。かなり深刻な事態に直面して初めて互いの存在を知るようなものだからね。チャニング・テイタムと格闘するのはお勧めしないね。彼はダンサーなんだけど、まるで雄牛みたいに強靭で、シーンの撮影後、指が何本か痛かったよ」と振り返っている。
マナーを大切にするスマートなキングスマンと、アメリカナイズされ豪快なステイツマン、非常に不穏な出会いとなった彼らはこの先、巨大悪に立ち向かう為に共闘することができるのか?
映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』は全国で公開中!
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、エルトン・ジョン、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス
配給:20世紀フォックス映画
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation