「連続ドラマW 春が来た」の完成披露試写会が1月9日（火）に都内で行われ、カイ（EXO）、倉科カナ、高畑淳子、佐野史郎、河合勇人監督が登壇した。

本作で日本のドラマに初主演となるカイは、オファーを受けた時のことを「想像もできなかったことだったので驚き、そして嬉しかった」と笑顔を見せ、「日本で演技が出来ることにワクワクしていました」と振り返った。そんなカイを含めて、キャストたちは約10日間のスタジオでの撮影中は「一家団欒していた」といい、高畑は「カイさんがよく刺身を食べていた。よく笑ってもいた。隅田川の公園で懸垂をしていた」とカイに関するエピソードが次々と披露されると、カイは「確かに運動はしていました。急いで体を作らなければいけない事情がありましたので」と顔を赤らめ照れ笑いを浮かべると、河合監督は「シャワーシーンがあったので」とその理由を明かし、舞台挨拶の前に試写でそのシーンを鑑賞した観客からは割れんばかりの歓声と拍手が寄せられた。

劇中ではほとんどが日本語のセリフであるカイだが、河合監督は「長いセリフは無理だと思っていたのでモノローグとして語っていただこうと思っていた」と振り返ったが、実際に会うと「上手に話されるので、モノローグをやめて全部しゃべってもらおうと」と急遽変更されたことを明かした。

ここで登壇者からカイに質問が寄せられ、倉科から「印象に残っていたり、好きなセリフは？」と聞かれたカイは「印象に残っているセリフは『借金してました』がすごくよかったです。自分に借金があるっていうことですよね？」と笑顔で語り、さらに「難しかったセリフは『直子』。この名前を呼ぶのは一番難しかったです」とイントネーションの違いに苦労したことを明かした。また、倉科は「一生懸命練習しているのを見ていました」と明かした。

さらにイベントでは、1月14日のカイのバースデーをお祝いして、サプライズでバルーンのケーキが登場するとカイは驚き照れながらも、観客と登壇者が歌うハッピーバースデーに耳を傾けた。さらにMCからの振りで即興でのダンスを披露したが、照れくさそうにステージ後ろの壁に顔を隠してしまう場面もあった。最後にカイは「期待していてください」と本作をアピールし、流暢な日本語で「今日は来てくれてありがとうございました」とイベントを締めた。

日本を含むアジアで絶大な人気を誇るアジアトップグループ「EXO」。本作で日本のドラマに初主演となるカイ（EXO）が演じるのは、家族の前に現われる温かな心を持った韓国人のカメラマン、イ・ジウォン役。ジウォンと交流を深めていくヒロイン・岸川直子役を倉科カナ、父・周次役を佐野史郎、母・須江役を高畑淳子が演じ、さらに生意気な女子高生の妹役には古畑星夏が抜擢された。脚本家・向田邦子の傑作短編を原作に河合勇人監督がメガホンを取り、“家族の再生”という普遍的なテーマを描いた短編を現代リメイクし、オリジナルストーリーを加筆・再構成し、大胆に現代のヒューマンドラマとしてよみがえらせた。

【取材・写真・文／編集部】