岸谷五朗、古谷一行、織田裕二、松嶋菜々子、権野元監督

「連続ドラマW 監査役 野崎修平」の完成披露試写会が1月12日(金)に都内で行われ、織田裕二、岸谷五朗、松嶋菜々子、古谷一行、権野元監督が登壇した。

本作で正義感と人情味があり、時に叫ぶほどの勢いある野崎修平役に挑んだ織田。“ピッタリの役では?”という質問に「そんなイメージですか?」と笑って返した織田は、実際演じてみると「マジメすぎて苦しかった。(撮影が)終わった後の喉の渇きをビールを飲まないとやってられないくらい」と熱を入れて演じたことを明かした。また、そのあまりの熱の入れように「途中から顔面崩壊していくので、心して観てください」と笑いを誘った。

そんな織田と映画『ホワイトアウト』以来約17年ぶりに共演した松嶋は「(『ホワイトアウト』では)あまり共演シーンがなかったので、今回初めてお会いしたような気分」と意外な感想。しかし「(本作の)カメラマンが『ホワイトアウト』のカメラマンなので、カメラワークが(当時を)思い出させるような懐かしい感じがした」と明かした。それに対して織田は「松嶋さんが経済モノをやっているイメージがなかったので、あの難しいセリフをどのように言うんだろうと思ったら、サラッと言われてしまって、さすがだなという印象でした」と称賛した。

撮影現場では「毎日濃い」と監督が明かすように濃密な時間を過ごしていたようだが、「普通は段取りがあって、テストがあって、本番になるんですけど、織田さんが急に熱いセリフを言い、一行さんも合わせる。長いセリフをやっているので、“もう一回テスト”という心苦しさはなかったです」と織田と古谷の自主的な稽古の様子が明かされたが、岸谷は「一人で稽古をするには声がでかい」と明かし、会場からは笑いが起きた。

最後に織田は「このチームでまた全然違う作品でいいので、やれたらいいなと気持ちです」とチームワークの良さを窺わせ「これほど叫んだことはないくらい叫んだし、眼を見開いて芝居をしました。全力でやらせていただいたので、8話までしっかりとご覧ください」と本作をアピールした。

強い正義感と厚い人情の持ち主である主人公が、銀行の不正を徹底究明すべく行内の抵抗勢力に戦いを挑む本作。原作・周良貨、漫画・能田茂による経済漫画「監査役野崎修平」をドラマ化。監査役とは取締役の職務執行が正しく行なわれているかどうかを監査する役職。バブル経済が崩壊し、金融当局が従来の政策を大転換させる“金融ビッグバン”に銀行業界が直面した1990年代末を舞台に、金と権力が渦巻く中で、正義を貫くため奮闘するひとりの銀行員・野崎修平の活躍を描く痛快作。主人公・野崎を演じるのは織田裕二。岸谷五朗、古谷一行が共演する。

【取材・写真・文/編集部】

織田裕二

岸谷五朗

松嶋菜々子

古谷一行

織田裕二、松嶋菜々子


「連続ドラマW 監査役 野崎修平」は2018年1月14日(日)よりWOWOWにて放送!
毎週日曜日22:00より放送(全8話)※第1話無料放送
監督:権野元
原作:周良貨・能田茂「監査役野崎修平」(集英社刊)
出演:織田裕二、岸谷五朗、松嶋菜々子、古谷一行、ユースケ・サンタマリア、瀧本美織、駿河太郎、小林且弥、三浦誠己、利重剛、松尾諭、小市慢太郎、本田博太郎、勝部演之、田島令子、山本圭、甲本雅裕、西田尚美、宇梶剛士、光石研