フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年に発生し、1700万ドルの身代金を要求された彼の孫の誘拐事件を巨匠リドリー・スコット監督が映画化した本作。昨日まで普通の母親だった人間が、世界中の金(All the Money in the World)を手にした男と手段を選ばない犯人グループにどう立ち向かうのか?息子の命を救えるのは母の愛か、金の力か?重厚なドラマとスリリングな展開に最後まで目が離せない。ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマーに加えて、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグら豪華キャストが集結。
今回、第90回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたクリストファー・プラマーの新場面写真が解禁された。当初、ケビン・スペイシーが出演するはずだったが、昨年10月末にケビン・スペイシーのセクハラ疑惑が発覚、11月13日にクリストファー・プラマーがピンチヒッターとして起用されることが発表され、11月20日から再撮影が開始され、11月28日には撮影を終えるというわずか9日間の短い期間で再撮影を終えた。この9日間で、クリストファー・プラマーは1日18時間、22シーンをロンドンとローマで撮影した。そして12月上旬には作品が完成し、当初の全米公開に間に合わせた。
リドリー・スコットによると「クリストファーにはあえてケビン版の本編を見せなかった。クリストファー自身が思い描くゲティ像にしたかったからだ。ケビンの演技はもちろんすばらしいものだったが、二人のゲティはまるで違う。ケビンのゲティは冷徹なのに対し、クリストファーのゲティは人間的な深みが強調されている」と語っている。
クリストファー・プラマーは今作のノミネートで3度目のアカデミー賞助演男優賞ノミネートとなり、88歳でのノミネートは『タイタニック』(1997)のグロリア・スチュアート(当時87歳)を抜き、“史上最高齢でのノミネート”となり、2012年開催の第84回アカデミー賞において、『人生はビギナーズ』(2010)で助演男優賞受賞した際の自身が持つ、”史上最高齢での受賞”記録の更新に期待がかかる。
アカデミー賞のノミネートを受け、クリストファー・プラマーは「アカデミー賞のノミネーションを受け、感激しております。全く予想外のことでしたが、非常に喜ばしく思います。すべての出来事があまりにも短期間で起こりましたので、少々唖然としつつも興奮を覚えております」とコメントを寄せており、この短いスパンでの撮影スケジュールに驚いた様子を覗かせている。
今回解禁された場面写真は、クリストファー・プラマー演じるジャン・ポール・ゲティが孫の誘拐事件について初めてメディアの前に姿を現し、身代金は支払わないと語りに行くシーン。クリストファー・プラマーの貫禄ある演技とジャン・ポール・ゲティの冷酷な一面が見事に合致し息を呑むシーンとなっている。
映画『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』は2018年初夏に公開!
監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー and マーク・ウォールバーグ
配給:KADOKAWA
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