白石和彌監督×役所広司主演の映画『孤狼の血』で尾谷組構成員・永川恭二役を演じた中村倫也の新場面写真が解禁された。

暴力団対策法成立以前の昭和63年の広島を舞台に、所轄署に配属された男が暴力団との癒着を噂される刑事とともに事件の捜査を行う。常軌を逸した操作を行う刑事、さらに事件を発端に対立する暴力団組同士の抗争が激化し―。原作は、今もっとも注目されるミステリー作家の一人である柚月裕子。監督は、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌。主演を役所広司、さらに松坂桃李、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介、滝藤賢一、田口トモロヲと超豪華なキャスト陣が集結する。

キャスト解禁時にも今までとは違う雰囲気が大きな話題となった中村倫也。今回解禁された場面写真では、今までに中村が演じてきた役柄からは想像もつかないほど“危険な色気”を醸し出している。中村が演じる永川恭二は、大上章吾（役所広司）に、にらみを利かせるほど血気盛んな若者。白石和彌監督曰く、まさしく“狂犬”であるという永川だが、中村自身は「アウトローなりの正義」感を持つと語るキャラクター。

ギラついた目で拳銃を携えた姿、電話ボックスの中でタバコを吸う姿はまさにアウトローな雰囲気が漂う場面写真。時にはその“怪演”も話題になる中村だが、自身も「こんな小動物みたいな顔した自分に務まるのか不安でした」と語るほど、本人にとって新境地となっている本役柄。「男の世界」に身を浸し、新たな魅力たっぷりのその姿に注目だ。