前作『フレンチアルプスで起きたこと』で“壊れゆく家族の絆”を描き、全世界の喝采を浴びた北欧の鬼才リューベン・オストルンド監督が今回テーマに選んだのは“アート業界”。上流社会の人々が集う有名美術館を舞台に、現代社会が抱える様々な問題をウィットに富んだ笑いと鋭い毒で、鮮やかに浮かび上がらせていく。本作は第70回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝き、監督と脚本を務めたオストルンド監督について、第70回カンヌ国際映画祭の審査員長ペドロ・アルモドバル監督は「驚くべき想像力だ!とても可笑しくて恐ろしい。もう一度観たい!」と大絶賛している。
今回解禁された予告編は、主人公である敏腕キュレーターのクリスティアンが、世の中をより良くすることが狙いの展示作品「ザ・スクエア」を解説するところから始まる。「この正方形の中では誰もが平等で、助け合うのが決まりです」と洒落たスーツに身を包んで話すクリスティアンは、“デキる男”のオーラを放っている。しかし、そんなエリート紳士に予想外の出来事が降りかかる―人助けをした隙にスマートフォンと財布を盗まれ、さらには「ザ・スクエア」の宣伝動画が大きな炎上を巻き起こしてしまう。クリスティアンはどんな行動をとったのか―。
後半部分では、マンションのドアポストに何やらビラを挿し込んだり、「よくも犯人扱いを!」と少年に怒鳴られたりするクリスティアンの姿が捉えられている。彼はただ、世の中をより良くしたいと思っただけのはずなのに・・・。さらには、パーティ会場で猿のモノマネをする謎のパフォーマーに詰め寄られた男から助けを求められるも、呆然としたまま固まるクリスティアンが映る場面も。一体これはどういう状況なのか?なぜ、誰も助けず、傍観しているだけなのか?映像からは、「こんな時、自分だったらどうするか?」と考えずにはいられない。一体、クリスティアンはどうなってしまうのか―。
映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』は2018年4月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、立川シネマシティほか全国で順次公開!
監督・脚本:リューベン・オストルンド
出演:クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー
配給:トランスフォーマー
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