今年で68回目を迎える世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭。本作は、2月15日[現地時間]に開幕した同映画祭のパノラマ部門に正式出品され、オープニング作品を飾り、二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督がレッドカーペットと舞台挨拶に登場した。パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門。オープニングに邦画が選出されるのは、2007年の山田洋次監督『武士の一分』以来の11年ぶりの快挙となる。
国際批評家連盟賞は、コンペ、パノラマ、フォーラムの各部門から、それぞれ優れた1作品に贈られる賞で、本作はパノラマ部門48作品の中から選出された。邦画がパノラマ部門で同賞を受賞するのは、2010年の行定勲監督の『パレード』以来。ベルリンでの上映後、観客からは「役者の感情表現が信じられないぐらい奥深かった」(男性)、「登場人物たちは少年少女でありながら、とても大人びていることに衝撃を覚えた」(女性)などの感想が上がっていた。
過去のベルリン国際映画祭での国際批評家連盟賞は、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』をはじめ、市川準監督、大林宣彦監督、相米慎二監督、SABU監督、園子温監督ら日本を代表する監督たちが受賞してきた。
二階堂ふみコメント
夢のようです!行定監督、スタッフの方々、そして岡崎先生、小沢健二さま。本当に本当にダンケシェンです!
吉沢亮コメント
とても光栄です。僕にとって山田という役はとても挑戦的で、この作品で学べたことはこれからの役者人生において、とても大きな力になる気がしています。リバーズ・エッジがこんなに素敵な賞を頂けたこと、リバーズ・エッジに出会えたことを誇りに思います。みんな見てね!
若者たちの生と欲望を鮮烈に描く『リバーズ・エッジ』。監督を務めるのは『世界の中心で、愛を叫ぶ』『ナラタージュ』など恋愛映画の大作を手掛ける傍ら、『パレード』『ピンクとグレー』など若者たちのひずみを浮き彫りにする問題作も数多く生み出してきた行定勲監督。監督の元に、二階堂ふみ、吉沢亮のほか、森川葵、上杉柊平、SUMIREら、日本映画の新時代を担っていく華やかな若手キャストたちが大集結し、どうしようもない欲望と孤独を持て余し、生きることにもがく高校生たちの姿を鮮烈に浮かびあがらせる。
映画『リバーズ・エッジ』は2018年2月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開!
監督:行定勲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵
配給:キノフィルムズ
©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社