第90回アカデミー賞授賞式が3月4日[現地時間]にロサンゼルス・ドルビーシアターで開催された。

最多受賞は『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4部門を受賞。続けて、『ダンケルク』が編集賞、音響編集賞、録音賞の3部門、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が主演男優賞、メイクアップ&スタイリング賞の2部門、『スリー・ビルボード』が主演女優賞、助演女優賞の2部門、『ブレードランナー 2049』が視覚効果賞、撮影賞の2部門、『リメンバー・ミー』が歌曲賞、外国語映画賞の2部門を受賞。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督は4度目のノミネートで初受賞となった。

ノミネート&受賞作品

 受賞作品

■作品賞
『君の名前で僕を呼んで』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ダンケルク』
『ゲット・アウト』
『レディ・バード』
『ファントム・スレッド』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
 『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』

■監督賞
クリストファー・ノーラン『ダンケルク』
ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』
ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』
 ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』

■主演男優賞
ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』
ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』
ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』
 ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
デンゼル・ワシントン『Roman J.Israel, Esq.(原題)』

■主演女優賞
サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
 フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』
マーゴット・ロビー『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
シアーシャ・ローナン『レディ・バード』
メリル・ストリープ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

■助演男優賞
ウィレム・デフォー『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
ウディ・ハレルソン『スリー・ビルボード』
リチャード・ジェンキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリストファー・プラマー『ゲティ家の身代金』
 サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』

■助演女優賞
メアリー・J.ブライジ『マッドバウンド 哀しき友情』
 アリソン・ジャネイ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
レスリー・マンヴィル『ファントム・スレッド』
ローリー・メトカーフ『レディ・バード』
オクタヴィア・スペンサー『シェイプ・オブ・ウォーター』

■脚本賞
エミリー・V・ゴードン、クメイル・ナンジアニ『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
 ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』
ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー『シェイプ・オブ・ウォーター』
マーティン・マクドナー『スリー・ビルボード』

■脚色賞
 ジェームズ・アイボリー『君の名前で僕を呼んで』
スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー『The Disaster Artists(原題)』
ジェームズ・マンゴールド、スコット・フランク、マイケル・グリーン『LOGAN/ローガン』
アーロン・ソーキン『モリーズ・ゲーム』
ヴァージル・ウィリアムズ、ディー・リース『マッドバウンド 哀しき友情』

■視覚効果賞
 『ブレードランナー2049』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
『キングコング:髑髏島の巨神』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

■美術賞
『美女と野獣』
『ブレードランナー2049』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ダンケルク』
 『シェイプ・オブ・ウォーター』

■衣装デザイン賞
『美女と野獣』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
 『ファントム・スレッド』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『Victoria & Abdul(原題)』

■撮影賞
 『ブレードランナー2049』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ダンケルク』
『マッドバウンド 哀しき友情』
『シェイプ・オブ・ウォーター』

■編集賞
『ベイビー・ドライバー』
 『ダンケルク』
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』

■長編ドキュメンタリー賞
『Abacus: Small Enough to Jail(原題)』
『顔たち、ところどころ』
 『イカロス』
『アレッポ 最後の男たち』
『ストロング・アイランド』

■短編ドキュメンタリー賞
『EDITH+EDDIE(原題)』
 『HEAVEN IS A TRAFFIC JAM ON THE 405(原題)』
『ヘロイン×ヒロイン』
『KNIFE SKILLS(原題)』
『TRAFFIC STOP(原題)』

■音響編集賞
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー2049』
 『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

■録音賞
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー2049』
 『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『Victoria & Abdul(原題)』
『ワンダー 君は太陽』

■作曲賞
ハンス・ジマー『ダンケルク』
ジョニー・グリーンウッド『ファントム・スレッド』
 アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
カーター・バーウェル『スリー・ビルボード』

■歌曲賞
“Mighty River”『マッドバウンド 哀しき友情』
“Mystery of Love”『君の名前で僕を呼んで』
 “Remember Me”『リメンバー・ミー』
“Stand Up For Something”『Marshall(原題)』
“This Is Me”『グレイテスト・ショーマン』

■外国語映画賞
 『ナチュラルウーマン』(チリ)
『ジ・インサルト(英題)』(レバノン)
『ラブレス』(ロシア)
『心と体と』(ハンガリー)
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(スウェーデン)

■長編アニメ賞
『ボス・ベイビー』
『The Breadwinner(原題)』
 『リメンバー・ミー』
『Ferdinand(原題)』
『ゴッホ~最期の手紙~』

■短編アニメ賞
 『DEAR BASKETBALL(原題)』
『GARDEN PARTY(原題)』
『LOU』
『NEGATIVE SPACE(原題)』
『REVOLTING RHYMES(原題)』

■短編映画賞
『DEKALB ELEMENTARY(原題)』
『THE ELEVEN O'CLOCK(原題)』
『MY NEPHEW EMMETT(原題)』
 『THE SILENT CHILD(原題)』
『WATU WOTE/ALL OF US(原題)』

『ラ・ラ・ランド』の13部門14ノミネートが話題となった昨年のアカデミー賞だったが、今回も『シェイプ・オブ・ウォーター』が他を寄せ付けない勢いで13部門にノミネート。続けて、『ダンケルク』が8部門にノミネートされた。先日発表された第75回ゴールデングローブ賞で、最優秀作品賞(ドラマ)を含む最多4部門を受賞した『スリー・ビルボード』がアカデミー賞では7部門8ノミネート。さらに、『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『ファントム・スレッド』が6部門、『ブレードランナー2049』『レディ・バード』が5部門など話題作が並ぶ。