主演を務める大野は、本作で“芸人への夢を捨てきれない主人公”を演じているが、本作と同時期に、大野が同じく芸人役を演じるNHK連続テレビ小説「わろてんか」の撮影が行われていたといい、「Wで売れない芸人役を演じていた」と笑いを誘いつつ、「夢は大人になっても持てるもの。いつでも共感していただける役になったのかな」と自信を見せた。
本作では台湾で活躍する三原監督とともに台湾ロケを慣行したが、その撮影について「とにかく楽しかった」と語る大野。「親友と台湾旅行していたようで、いい思い出でいっぱい」と笑顔を見せた。また、落合も「旅している感じだった」と二人の自然な演技が本作の魅力にもなっている様子を窺わせた。一方で、二人だけでのシーンが多い本作だが、岡本も出演シーンがない時間も二人とともに現場を訪れていたようで、「スイーツを食べていたり、観光気分のときもあった(笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。
今回、約2年前に企画書を書いたという本作で、商業映画初監督に挑んだ三原監督だが、台湾では非常に有名なYouTuberでもあり、「“サインサイン”と言われていて大スターでした」と岡本が明かすと、三原監督は照れ笑いを浮かべた。現在も台湾を中心に活動している三原監督は「台湾にもぜひもっと来ていただけるようになったら」と本作のヒットに期待を込めた。
芸人役ということで、劇中でもいくつかネタを披露する場面がある大野。会見では、岡本の振りでそのネタを披露したが、「手ごたえは?」と聞かれた大野は「全身がかゆいです」と照れ笑いを浮かべ、会場の笑いを誘った。
また、台湾では旧正月に縁起のいい漢字一文字を貼る習慣があるといい、三原監督は「友」、岡本は「繋」、大野は「夢」、落合は「休」をそれぞれ挙げ、岡本は「人との繋がりがある作品。この作品を観てくださった皆さんが、映画をどんどん繋げて欲しい」とアピールした。
最後に大野は「ただただ純粋に観て欲しい。次に旅行に行くときに、台湾が一番初めに思い浮かぶような映画だったらいいです。そして台湾に遊びに行ってください。ご飯がめちゃくちゃおいしい」とメッセージを送った。
台湾を舞台に1人の女性を探しに、日本を飛び出す男2人の青春ロードムービーである本作。お笑い芸人の夢を捨てきれずにいる主人公・雄介役を大野拓朗、コンビを組む光一役を落合モトキ、偶然2人と出会う少女メイ役を岡本夏美が演じる。本作でメガホンをとるのは、大学時代から学生映画祭で数々の賞を受賞し話題となっていた三原慧悟監督。YouTubeのオフィシャルチャンネルには約30万人もの台湾のフォロワーがいる三原にとって商業映画としては初監督作品。
【取材・写真・文/編集部】
映画『台湾より愛をこめて』は2018年3月24日(土)より新宿シネマカリテほかにて公開!
監督:三原慧悟
出演:大野拓朗、落合モトキ、岡本夏美、広橋佳苗、梁鈺杰、陳宏亮/宇宙、長谷川忍(シソンヌ)
配給:ユナイテッド エンタテインメント
©「台湾より愛をこめて」製作委員会