音に反応し人間を襲う“何か”によって人類が滅亡の危機に瀕した世界。そこでは、あるルールを守り生き延びる1つの家族がいた。「決して、音を立ててはいけない」その“何か”は、音にだけ反応する。その“何か”に聞かれると即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らす彼らに、想像を絶する恐怖が降りかかる―。本年度のサウス・バイ・サウスウエスト2018(SXSW)でお披露目されると、そのスリリングなシチュエーションと息つく暇も無い恐怖に、会場は大絶賛の嵐に包まれた。静寂に包まれた世界で3人の子供を育てる母親エヴリン役をエミリー・ブラント、彼女を支える夫リー役を監督も務めるジョン・クラシンスキーが演じる。さらに、聴覚障害を持った娘役をミリセント・シモンズが好演。
今回行われたNYプレミアの会場では、ホラー映画らしい黒を基調とした装飾に、鮮やかなレッドカーペットが敷かれた。豪華キャスト・スタッフ陣を一目見ようと、多くのファンとマスコミ陣が会場に詰めかけ、熱気に包まれるなか、主演のエミリー・ブラントがワインレッドとフリルのピンクの組み合わせが美しいオスカー・デ・ラ・レンタのドレスで到着。出演と監督を兼ねるジョン・クラシンスキーら豪華面々が続々と登場。さらにRotten Tomatoes 100%の前評判の影響もあってか会場には、ライアン・レイノルズとブレイク・ライブリー夫妻や、スタンリー・トゥッチ、ジョーダナ・ブリュースターら豪華セレブが続々と来場し、会場は歓声に包まれ大盛り上がりとなった。
静寂に包まれた世界で、3人の子供を育てる母親エヴリンを演じたエミリー・ブラントは作品の出来に関して、「この作品に関わった全ての人にとって、とても愛着を持てる特別な作品となりました」と語り、夫のリー役を演じたジョン・クラシンスキーは、自ら監督も務めた本作について「これだけ一本の作品に尽力したことはなく、最も興味深い体験になった。しかも、それを妻と共に成し遂げたので最高だったよ。是非また彼女と一緒に仕事をしたいね」と撮影を振り返り、実生活でも夫婦であるエミリー・ブラントとの共演を喜んだ。
また、とても奇抜なアイデアを脚本にまとめ上げた注目の新鋭脚本家コンビのブライアン・ウッズとスコット・ベックは、「無音の静寂とそれを断ち切る恐怖の連続に、観客は他では経験したことの無いような、予測不可能なジェットコースターに乗ったような経験をすることになる」と作品のオリジナリティ溢れる恐怖体験に自信をのぞかせた。エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーはプレミアの間、共演した子役のミリセント・シモンズとノア・ジュペと終始コミュニケーションを取り、本当の家族のような絆を見せ、さらにファンサービスも熱心にこなし、熱狂的な雰囲気に包まれたプレミアイベントは大盛り上がりの中、幕を閉じた。
本作は、4月6日[現地時間]より全米で公開され、日本での公開は未定となっている。
監督・脚本・出演:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュペ
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