性の極限を描いた松坂桃李主演の映画『娼年』のシリーズ最終章となる「爽年」が発売された。
映画『娼年』は、娼夫として生きる主人公・リョウが一人の人間として、男性として成長する姿を描くセンセーショナルな人間ドラマ。原作は2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。性の極限を描いたセンセーショナルな内容は大きな話題となり、多くの女性から共感を得た。また昨年8月には三浦大輔演出、松坂桃李主演で舞台化され、原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と松坂桃李の文字通りの体当たりの演技が話題騒然となり、チケット売り出しと同時にソールドアウト。舞台と同じ三浦×松坂のコンビで映画化した本作では、舞台とは一味違う映像表現の限界に挑戦する。
2001年の直木賞候補となった石田衣良のシリーズ累計100万部(電子版含む)を突破したベストセラー恋愛小説「娼年」を、松坂桃李主演x三浦大輔監督のコンビで映画化した本作。2016年に舞台化された際には、シリーズ2作目の「逝年」でのエピソードも一部登場していたものの、今回の映画『娼年』では、よりその世界観を深めるため、原作「娼年」のエピソードのみを忠実に描いている。
舞台に続き、松坂桃李×三浦大輔のコンビで映画化する話を聞いた原作・石田衣良も“これまでの日本映画とは異なる色の大人の映画を撮ってくれるだろう”と確信したという。そして実際に映画を観て、「映画『娼年』には現代を生きる人間の性の切なさと欲望が、割れたばかりのガラスの断面のように青く鋭く満ちている」と絶賛。さらに「この映画を観て、人が生きるうえでの根源的な力となる「性」を、もう一度考え直してもらえたら、作者としてこれほどうれしいことはない」とコメントしている。
そして、今回シリーズ3作目にして最終章となる「爽年」が発売される。原作「娼年」発表から17年。主人公・リョウたちのその後を描く「逝年」、そして最終章である「爽年」を映画の公開と合わせてチェックしてみてはいかがろうか。
「爽年」は集英社より4月5日に発売。娼夫として7年もの歳月を過ごしたリョウ。御堂静香の後を引き継ぎ、非合法のボーイズクラブLe ClubPassionの経営を一手に引き受けるまでに。男性恐怖症、アセクシュアル・・・クラブを訪れる女性たちにも様々な変化が。リョウは女性の欲望を受けとめ続ける毎日の中で、自分自身の未来に思いを巡らせ始めた。性を巡る深遠な旅の結末に、リョウが下した決断とは・・・。
映画『娼年』は2018年4月6日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開!
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
出演:松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李、西岡德馬/江波杏子
配給:ファントム・フィルム
©石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会