『焼肉ドラゴン』の完成披露試写会が4月9日（月）に都内で行われ、真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、鄭義信監督が登壇した。

本作は、同名舞台を実写映画化したものだが、舞台版は日本のみならず韓国でも大ヒットとなっており、そのことについて「家族というキーワードがだれにでも分かりやすい作品だった」と理由を明かす鄭監督。真木も「理想の家族なんじゃないかと思えるくらい、最後には心が温まる」と本作が多くの人に受け入れられた理由を語った。

そんな本作だが、三姉妹の次女を演じた井上は「大泉さんの自転車の運転がとにかく下手！」と暴露。クランクインでの撮影が、大泉が運転する自転車に乗るシーンだったようで、「こっちはいっぱいいっぱいなのに、本当に下手で、自然と怒りがわいてきた」と明かすと、大泉は「あの乗り方がおかしい！セットだから狭いんですよ！」と応戦。しかし、さらに怒りをぶつけられた大泉は「これはなかなか思いやられる相手だなと（思った）」とさすがの大泉もタジタジの様子だった。

また、劇中では関西弁を披露しているキャストたちだが、「みんなで励ましあいながら（演じた）」と明かす井上。特に「万博」のイントネーションがうまくいかなかったという真木だが、大泉は「真木さんは素直じゃなかったんです。方言指導の方にキレてるし」と明かされ、真木は「私はできてると思った（笑）」と和気あいあいとした撮影現場を感じさせた。

さらに、本作のキャッチコピーの「たとえ希望がどんなでも、明日はきっとええ日になる」にかけて、“新生活を送る人に前向きに生きる秘訣を”という質問に、“笑う事”と答え「考えても仕方がない。笑ったらいいかってなりません？」と笑顔を見せた真木。しかし、それに対して「新生活と言うのは聞いてない」という大泉は“今日一日をボヤいて寝る”と回答。これに井上は「（撮影現場でも）常にボヤいてましたよ。朝から一日」と明かし、会場は笑いに包まれた。

数々の演劇賞を受賞した鄭義信作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」が待望の映画化。長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみ、さらに静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男役を大泉洋が演じる。演出家で、映画界では脚本家としても名高い鄭義信が、本作で初監督に挑む。

【取材・写真・文／編集部】