ウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』のスペシャルメイキング映像が解禁された。

全編にわたり日本を舞台に、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描き出す本作。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結、さらに日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙らといった日本を代表する異色なキャスト陣も参加している。

今回解禁されたメイキング映像では、本作で主人公アタリを演じたコーユー・ランキンが『犬ヶ島』の製作現場に訪れ、アタリを中心とした作品つくりにおける様々な工程を見学し、時には体験する様子が収められている。粘土でつくられたアタリの顔に表情を作り出してみたり、エアブラシでの色付けや眉毛の塗装、人形を立たせるためのアーマチュアという器具が組み込められた人形にポーズを取らせてみるなど興味津々に作業に取り組むコーユー。ウェス監督から「コーユー・ランキンの演技を基に人形をデザインした。彼の演技は本作の隅々にまで影響を与えた」と絶賛コメントが寄せられていることからも、コーユーが劇中でどんな演技を見せるのかにも期待が高まる。

本作が長編映画デビューとなったコーユー・ランキンは、スコットランド系カナダ人の父と日本人の母の間に生まれた、現在11歳の美少年。NYでのオーディションでウェス監督に才能を見出され、主役に抜擢されたコーユーだが、アタリは12歳という設定ながらも、収録当時は8歳で、ウェス監督はキャスティングを決めた時点では、そのことを認識していなかったのだとか。しかし、今回のようなストップモーション・アニメーションにおいては、製作の早い段階から声優が関わってくるそうで、役者たちの声と演技によりインスパイアされていったとウェス監督は明かす。

その中で、「コーユーの声は素晴らしかった」とウェス監督は大絶賛。「私は日本語がわからないので彼の言っていることのほとんどは理解できませんでしたが、彼の素敵な声は、このキャラクター、そしてパペットを作っていく中で本当に多くのインスピレーションを与えてくれました」と語っている。

現在はサッカークラブの中でも市のトップチームに属するほか、ドラムに興味を持ち、昨年には父親が組むバンドのPVにドラマーとして出演するなど演技だけでなく様々な才能を発揮しているコーユー・ランキン。今後、映画界でもますます注目されること間違いなしだ。

コーユー・ランキン

映画『犬ヶ島』は2018年5月25日(金)より全国で公開!
監督:ウェス・アンダーソン
キャスト:ブライアン・クランストン、コーユー・ランキン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ
配給:20世紀フォックス映画
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation