今回のイベントには、2006年に公開された日本映画『タイヨウのうた』で主演を務めたyui(FLOWER FLOWER)と小泉徳宏監督が登壇。12年を経てハリウッドで生まれ変わった本作の魅力や、『タイヨウのうた』撮影時のエピソードなどが語られた。
冒頭の挨拶では「自分の作品ではないので、迷惑をかけないようにします」と口をそろえたyuiと小林監督。仲の良さを窺わせる2人だが、実は会ったのはこの日が8年ぶりだという2人は、イベントの前にはお互い「懐かしいね」と話していたという。既に本作を鑑賞した2人だが、yuiは「自分のことのような、自分のことじゃないような。素直に嬉しい」と笑顔で語った。また、「撮らせてほしかった」と気持ちを明かすほど思い入れが深い小林監督は「研究されているし、リスペクトしていただいている」と本作の完成度の高さを評価した。
話しが『タイヨウのうた』に及ぶと、同作で主演を務めたyuiは「監督と撮影でぶつかったことがあって、現場から脱走した。私も(撮影が)初めてで、どうしたらいいかわらかなくなったんですよね」と明かし、小林監督は「僕も初監督だったんです。よくやったなと」と振り返った。また、そういった経緯をふまえつつ、改めてyuiは「新たな作品としてリメイクしてもらうのは嬉しい気持ちがいっぱい」と語った。
また、本作を観て「正直泣きました」と明かす小林監督。yuiも「泣くつもりで観に行った。『タイヨウのうた』を思い出しながら、違うところも感じながら観て、感動しました」と12年の時を経て生まれ変わった本作を気に入った様子の2人。それを受けて小林監督は、本作でベラ・ソーンが演じた主人公とyuiが演じた主人公の共通点として「芯の強さ」を挙げ、「違った意味での芯の強さがあって、表現の仕方が違う印象でした」と語った。
最後に小林監督は「今生きていることが当たり前じゃないんだということを漠然と感じていただけたら」、yuiは「大切な人に、突然会えなくなることがある。会いたい人には今会いに行ったほうがいいよと言ってくれる映画。近々会いに行ってあげてくださいと言う気持ちです」とメッセージを送った。
YUI主演『タイヨウのうた』がハリウッドで新たなラブストーリーとして生まれ変わった。太陽の光にあたることができず夜しか外出できないケイティと、怪我によって夢を諦めてしまった水泳部のチャーリーは、彼女の歌をきっかけに出会い、急速に惹かれあう。17歳の初恋の甘酸っぱさと、傷ついた心を支え合う絆の強さ―、そしてこの小さな恋を大切に守ろうとする家族や友人たちの愛の深さは「本気の恋」とは何かを語りかけてくる。主人公ケイティをベラ・ソーン、恋に落ちていくチャーリーをアーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーが演じる。
【取材・写真・文/編集部】
映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』は全国で公開中!
監督:スコット・スピアー
出演:ベラ・ソーン、パトリック・シュワルツェネッガー、ロブ・リグル、クイン・シェパード、ケン・トレンブレット
配給:パルコ
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