城田優

トニー賞ミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞など4部門を受賞したブロードウェイ・ミュージカル『ピピン』の日本人キャスト版が、2019年6月に城田優主演で上演されることが決定した。

2013年、気鋭の演出家ダイアン・パウルスの手によって、アクロバットを取り入れたエキサイティングな新演出で同年のトニー賞でミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞など4部門を受賞、2015年に最速来日し大好評を博したブロードウェイ・ミュージカル『ピピン』。ありきたりの人生は送りたくないと悩む若き王子・ピピンが、自分の人生には「素晴らしい意味」があると信じて、様々な体験をしながら人生の意味を探し求める「自分探しの旅」を、アクロバティックでスペクタクルな演出、フォッシースタイルを踏襲したコミカルでセクシーなダンス、スティーヴン・シュワルツのエネルギーあふれる歌で展開していく豪華絢爛な舞台。

主演を務めるのは、今年4月に『ブロードウェイと銃弾』のチーチの演技で菊田一夫演劇賞を受賞した俳優・城田優。2013年にブロードウェイでこの公演を観て衝撃を受けたという城田は、5月20日に行われた自ら手掛けるコンサート「Studio E 1st」の中で、ピピンの曲「Corner of the Sky」を熱唱し、来年6月の公演でピピン役に挑むことを発表した。

王子役というイメージにぴったりの城田は、すでにブロードウェイのクリエイター陣とのワークショップも終えており、「みなさん優しくて、暖かくてプロフェッショナルで、稽古が今から楽しみです。ブロードウェイの演出そのままに上演するので、日本ではなかなか見られないアクロバティックな演出で、僕自身が実際に観た時の感動とエネルギーをそのまま日本でお客様にお届けしたいですね」と意気込みを語っている。

リバイバル版の演出を手掛けるのは、今最も勢いのある演出家のひとり、ダイアン・パウルス。昨年来日したミュージカル『ファインディング・ネバーランド』や『ヘアー』などの演出を手がけ、2014年にはタイム誌の選ぶ「世界で最も影響力のある100人に選ばれた。ダイアン・パウルスは、「私は『ピピン』を日本で演出できること、そして、素晴らしい(Extraordinary)城田優さんとの仕事を大変楽しみにしています。トニー賞に輝いたこの公演を日本で再び作れることは私にとって、まさに”夢が叶う”ということなのです!」と、喜びと期待を寄せている。

日本版は、2019年6月より東急シアターオーブほかで上演。出演者や地方公演、チケットの情報は後日発表。

Photo By Terry Shapiro The Cast of the National Touring Production

城田優

ダイアン・パウルス(演出家)
© Suzan Lapides 2012