1984年に香港が1997年に中国に返還される事が決まったが、2014年の香港にはいまだに民主主義はない。自分たちで香港の代表を選ぶ「真の普通選挙」を求めて若者が街を占拠した雨傘運動では、同じ「香港人」であるはずの警官たちからの浴びせられる催涙弾に皆が雨傘を手に抵抗した。“香港人”として“香港の未来”を探した79日間の記録―。本作は、当時27歳だった陳梓桓(チャン・ジーウン)監督が仲間たちと過ごした未来のための備忘録。
今回、本作の予告編が解禁され、併せて各界の著名人からコメントが到着した。
いとうせいこう(作家・クリエーター)
香港、加油(がんばれ)!民主、加油!人間、加油!
巖谷國士(仏文学者・批評家・作家)
いまの日本にとって必要な映画だ。学生や労働者は笑顔をうかべつつ、同調も萎縮もなく未来のために闘う。デモ集会もテント生活も一種の祝祭に見える。制服のまま加わってくるすてきな少女中学生!
港千尋(写真家・著述家)
この映画を見るとき、あなたはデモの一部になる。学生たちと警官隊の間の距離は数センチ。カメラはそのわずかな空間に入り、そこでしか知ることの出来ない事実、そこでしか聞くことの出来ない怒り、そこでしか感じることの出来ない恐れを、伝える。殴られ、ガスを浴びせられ、倒れ、そして助けられながら、それでもなお彼らは路上にとどまる。何のために?命がけでも守らなければならない、大切な言葉があるからだ。そのわずかな空間に集まった若者たちにとって、すべての言葉は「自由」と同義である。いま映画はその空間を、世界中へ開いてゆこうとしている。映画の広場へ向かおう。注視すること、それは抵抗の第一歩である。
西原孝至(映画監督)
あの日あの時、路上であがった無数の声が、過去と未来を貫き、香港の空にこだまする。
世界中の、自由を求めて立ち上がる人々を、鼓舞するように。
オカモト“MOBY”タクヤ(SCOOBIE DO)(ミュージシャン)
雨傘革命で何がおきていたのか、正に知りたかった内容でした。そしてあの登場人物たちのあの感じ、正にボクの大好きな「香港」でした。
遠藤ちひろ(多摩市議会議員)
香港の若者たちが自由のために立ち上がったエネルギー。そしていま若者たちは新党を立ち上げて闘っています。現代日本の地方自治にぶつけてみたい思いに駆られました。
映画『乱世備忘 僕たちの雨傘革命』は2018年7月14日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開!
監督:チャン・ジーウン
配給:太秦
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