ビブリア古書堂店主・篠川栞子は、持ち込まれる古書の謎を鮮やかに解き明かしていく―。原作は、“古書探偵ミステリー”として熱い支持を受ける三上延による「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。極度の人見知りながらも、古書に対しては人一倍の情熱と知識を持つ主人公・栞子役を黒木華、ひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる五浦大輔役を野村周平が演じる。三島有紀子監督が、1冊の古書から始まるミステリー溢れるストーリー展開と共に、栞子と大輔の純朴で愛らしい関係性と変化を緻密にそして繊細に描く。
今回、本作を彩る追加キャストが発表された。五浦大輔(野村周平)の亡くなった祖母【五浦絹子】の若き日を演じるのは『海街diary』で日本アカデミー賞・助演女優賞を受賞し、清楚な役柄からアクション、さらには艶やかな役まで幅広いキャラクターを演じ分け高い評価を受ける個性派女優・夏帆。そして、その絹子に惹かれる小説家志望の【田中嘉雄】には映画やドラマなど出演作が絶えることがなく今や日本を牽引する俳優となった東出昌大が演じる。2人の共演は「予兆 散歩する侵略者」(2017)に続き今回が2回目。
お互いの印象を東出は「夏帆さんは、強い芯を持った、真っ直ぐとした女優さん。彼女と素直に恋が出来たのは、本当に夏帆さんの力であり、魅力だと思う」と話し、夏帆も「すごくストイックで真面目な方で、自然と(東出さん演じる)嘉雄さんと接することができた」と話している。また、現代パートの黒木と野村については2人とも一緒のシーンはなかったが、原作を読んでいたという東出は「(現代パートは)魅力的な俳優さんがたくさん出ているので、原作から飛び出してきたような、原作の魅力そのままの映画になっている」と原作ファンも楽しめると話し、夏帆もクランクアップ直後に「もう少し、撮影をしていたかったというのが今の正直な感想。現在と過去がつながった時に、一体どういう映画になるのか凄く楽しみです」と作品が終わった心境と、作品への期待感を語っている。
併せて解禁された特報映像は、大輔の亡き祖母の遺品の中から出てきた夏目漱石の「それから」と、栞子が大切に保管している太宰治の「晩年」の2冊の本を中心に、黒木さんと野村さんが演じるビブリア古書堂を舞台とした “大切な秘密”を巡る≪現在のパート≫、そして東出さんと夏帆さんの演じる“知られてはいけない恋”を描く≪過去のパート≫が交差し、ある事件を解決へと導くミステリアスな雰囲気漂う映像となっている。数々の実在の名作古書と、そこに刻まれた謎と秘密を紐解く古書ミステリー映画が満を持して誕生する。
東出昌大(田中嘉雄役)コメント
クランクイン前、初めて三島監督とお会いした際に、考えながら絞り出す様にしか喋れない僕の言葉を、
真っ直ぐに目を見据ながら聞いて下さるそのお姿に、信頼を寄せ覚悟を決めたことを覚えています。
恋人役の夏帆さんや、素晴らしい共演者の方々と充実した日々の中、過去パートを撮影させて頂きました。
撮影には立ち会えなかった現代パートですが、黒木さんや野村さんのお芝居が銀幕で観れる日が楽しみです。
原作ファンの方も、ご存知ない方も、是非、ビブリアの映画を楽しみになさって下さい。
夏帆(若き日の五浦絹子役)コメント
三島組に参加して三島さんの作品とは不思議な縁があると感じました。
作品にかける想いの強さと、いつもは凛とした監督がたまに見せる少女の顔が印象的で。
三島さんの強さのなかに垣間見える繊細な感性がこの作品の世界観にぴったりだなと思いました。
東出さんは、以前ご一緒した作品との役の振り幅に驚き、その立ち姿から文学の香りのする方だな、と。
この作品は本に纏わるひとたちのお話です。
わたし自身もあらためて古書の魅力を教えてもらった気がします。
ぜひ公開を楽しみにしていてください。
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は2018年11月1日(木)より全国で公開!
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
出演:黒木華、野村周平、夏帆、東出昌大
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
© 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会