1993年より開催されているフランス映画祭。2006年より開催地を横浜から東京に移したが、26回目となる日仏交流160周年の今年は13年ぶりに横浜での開催となる。今年もフランスを代表する豪華俳優や監督らの来日が予定されており、全作品が日本未公開のフランス映画を楽しむことができる貴重な機会となる。
今回、「フランス映画祭 2018」の団長として、映画界の巨匠ゴダール、トリュフォーらに愛されたフランスの名女優ナタリー・バイが就任することが決定した。2013年以来、3度目の団長を務める。今回の起用理由としてユニフランス代表イザベル・ジョルダーノは「クラシックでエレガントなフランス映画界の巨匠達であるフランソワ・トリュフォー監督やベルトラン・タヴェルニエ監督から新世代の監督たちまで、また、世界的に活躍するS・スピルバーグ監督やグザビエ・ドラン監督らにも愛される女優であり、多様な世代と多彩なジャンルをカバーするにふさわしい団長だと思っております」とコメントしている。
さらに既に発表済みの12作品に加えて、個性豊かな長編2作品の上映が追加決定した。団長であるナタリー・バイが出演する、エマニュエル・ドゥヴォスとナタリーの競演が光るサスペンス『モカ色の車』。特別上映作品として『モカ色の車』上映前にナタリー・バイの娘であるローラ・スメットの監督短編作品『トマ』の上映も決定し、ローラ・スメットの来日も予定されている。
もう1作品は、『たかが世界の終わり』(2017)でセザール主演男優賞を受賞したフランス映画界の次世代俳優ギャスパー・ウリエル主演、第71回カンヌ国際映画祭監督週間にも出品された話題作『世界の果て』の上映が決定した。上映スケジュールはオフィシャルホームページにて6月2日(土)0:00に解禁、同日よりチケットも発売が開始される。
『モカ色の車』
(2016年/フランス/89分)
原題:MOKA
監督:フレデリック・メルムー
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、ナタリー・バイ、ダヴィッド・クラヴェル
※上映前に短編『トマ』(フランス/13分/監督:ローラ・スメット)上映
ナタリー・バイとエマニュエル・ドゥヴォスの競演が光るサスペンス―。
少しの荷物とお金、そして凶器を携えてスイス国境近くのエヴィアンへ向かったディアンヌ。目的はただひとつ。息子を事故 に遭わせ人生を狂わせた、モカ色のメルセデス・ベンツの運転手を見つけること。ディアンヌはある女にたどり着く。人をひ きつける魅力をもつその女は、どこか謎めいていて・・・。
『世界の果て』
(2018年/フランス/103分)
原題:LES CONFINS DU MONDE
監督:ギョーム・二クルー
出演:ギャスパー・ウリエル、ギョーム・グイ、ラン=ケー・トラン、ジェラルド・ドパルデュー
ジェラール・ドパルデュー、ギャスパー・ウリエル共演の戦争ドラマ。本年度カンヌ国際映画祭 監督週間上映作品。
1945年、インドシナ半島。若い兵士、ロベール・タッセンは、前線で兄が目の前で無残に虐殺されるが、本人は何とか生き延びていた。復讐に燃えるロベールは、暗殺者たちを探す極秘任務に一人で出発する。しかし、若いインドシナの女性マイに出会い、全てが変わっていく・・・。
「フランス映画祭 2018」は2018年6月21日(木)~24日(日)に横浜・みなとみらい地区を中心に開催!