日本を舞台に少年と犬たちの壮大な旅と冒険を描くストップモーション・アニメーション『犬ヶ島』の“ウェス・アンダーソン監督の日本を描く美術へのこだわりが溢れる”特別映像が解禁された。

全編にわたり日本を舞台に、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描き出す本作。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結、さらに日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙らといった日本を代表する異色なキャスト陣も参加している。

今回解禁された特別映像では、メガ崎市とゴミ島(犬ヶ島)の対照的な世界観を生み出したウェス・アンダーソン監督の美術のこだわりをウェス・アンダーソン監督やキャスト、スタッフが語っている。20年後の近未来の日本を舞台に、“ドッグ病”にかかってしまったメガ崎市の犬たちが横暴な小林市長によってゴミ処理の島に追放されてしまった出来事から展開されていく本作。本映像でも映し出されているように、人間や猫たちが活気あふれる姿で生活しているメガ崎市がカラフルなネオンで輝く混沌とした騒音の街である一方、犬たちが追放されたゴミ島=犬ヶ島には、紙クズや鉄クズの塊によって形成された殺風景な景色が広がっている。

ウェス・アンダーソン監督の映画美術といえば作品によってテーマの決まったカラータッチが施されていることが特徴的。『ファンタスティック Mr.FOX』以来のストップモーション・アニメによって生み出された本作では、アンダーソン監督の目を通した日本特有のビビットカラーと、まるで絵本の世界を冒険しているかのような、荒涼としながらもワクワクを感じられずにはいられない幻想的で繊細な美術が満載となった。

日本を舞台とした仮想の街を生み出す上で、日本の実在の場所や、日本映画を参考にしたというアンダーソン監督は「最後のシーンに登場する像はハチ公を参考にしているんだ。劇中のものは檻に入っているけどね。場所も、実際に存在する場所から影響を受けているけど、僕は行ったことがないんだ。でも、Google Earthで実際に歩くことができるんだよ!」と、驚愕の方法でロケハンを行っていたことを明かし、さらに自身が敬愛する日本を舞台として扱った本作について「この映画は様々な要素をひとまとめに混ぜ合わせて完全にファンタジーとなっているけど、実際の日本文化、特に日本映画に惹かれたファンタジーとして、日本人のみんなが日本らしさを感じてもらえる作品になっていることを願っているよ」とコメント。

劇中の随所に散りばめられたアンダーソン監督のこだわりの数々は、映画を観る観客の視界を贅沢に彩ること間違いなしだ。

特別映像

映画『犬ヶ島』は2018年5月25日(金)より全国で公開!
監督:ウェス・アンダーソン
キャスト:ブライアン・クランストン、コーユー・ランキン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ
配給:20世紀フォックス映画
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation