サイコスリラーの名手として知られる鬼才フランソワ・オゾンが、4年の構想期間を経て放つ極上の心理サスペンス。主人公クロエが、容姿は同じで中身は正反対の双子の精神科分析医・ポールとルイとの禁断の関係にのめり込んでいく姿を、鮮烈かつ官能的に描き出す。クロエを演じるのは、『17歳』で売春に手を染める名門女子高生を演じてカンヌを騒然とさせたマリーヌ・ヴァクト。そのクロエと心理的にも肉体的にも激しい駆け引きを演じる双子の精神分析医をジェレミー・レニエが、ポールとルイの過去に関わる重要な役どころでジャクリーン・ビセットが出演する。オゾンが仕組んだ大胆不敵なトリックを、果たして見破ることはできるのか―。
今回解禁された予告編は、主人公クロエ(マリーヌ・ヴァクト)が、精神科医ポール(ジェレミー・レニエ)との幸せな生活をスタートするところから始まる。彼女は原因不明の腹痛に悩まされていたのだが、ポールの真摯なカウンセリングによって克服し、やがて愛し合うようになる。しかし、同居のための引越しで開いたダンボールの中から、名字が違うポールの古いパスポートを偶然見つけてしまう。ポールに対しての疑念が晴れない中、彼がいるはずの無い場所でポールとそっくりな男性を見かけたクロエ。ポールに話すと「人違いだ」と言うが信じられず、その男性ルイを探し当てるクロエ。ルイからは、自分はポールの双子の兄で、同じ精神分析医をしていると説明される。クロエは偽名を使って、ルイの診察室に通い始めるが、それは予想もつかなかった迷宮へ足を踏み入れることになるのだった・・・。
この映像では、穏やかで誠実な恋人ポールと、姿形や声はそっくり同じだが傲慢で挑発的なルイの2人の精神分析を受けるクロエの様子と、やがてどちらとも関係を結び、背徳の愛にのめり込んでいく様、また最初はボーイッシュだったクロエがポールとルイのカウンセリングにより女性として美しく官能的に開花していく姿が描かれている。やがてクロエの身に危険が迫り、もろく崩れ去っていく日常。「自分が愛した男は何者なのか?」真実を求めるクロエの物語は数々の謎を散りばめ加速し、やがて観客を幻惑の罠にからめとっていくオゾン監督の描き方に期待だ。
予告編
映画『2重螺旋の恋人』は2018年8月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開!
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン
配給:キノフィルムズ
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