『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』(2016)で映画化された「御手洗潔」シリーズで有名な島田荘司原作の同名小説を中国で映画化した本作。病室の窓から見える邸宅に佇む美女に心を奪われた大学生の青年は、ある夜、彼女の“犯罪”を目撃。真相を確かめ、彼女を救おうとする青年のもとに、謎めいた脅迫状が…。本作は、ヒッチコックの『裏窓』を彷彿とさせる設定から始まる、異色の青春ミステリー。
監督は、『光にふれる』(2012)『共犯』(2014)の台湾の俊英チャン・ロンジーが手掛け、主演は人気ユニットEXOの元メンバーで『レイルロード・タイガー』に出演のファン・ズータオ(タオ)が熱演。さらに『芳華 Youth』(2017)でヒロインに抜擢されたヤン・ツァイユーが事件の鍵をにぎる美しき女性を演じた台湾の若手注目俳優のカルビン・トゥ、『上海キング』(2016)のリー・モン、『五福星』シリーズなど香港のベテラン俳優のスタンリー・フォン、『ラスト・コーション』(2007)のチュウ・チーイン、『黒衣の刺客』のレオン・ダイらが共演する。
大学の夏休み。19歳のカン・チャオは、親に内緒で買ったバイクで事故を起こして脚を骨折して入院した。親に言えないため、友人のジュー・リーと彼女への秘めた恋心を持つジャオ・イーが面倒を見てくれることになった。退屈な病院生活の中でカンは、病室の窓から見える邸宅の二階に佇む美しい女性に一目ぼれして思いを寄せる。毎日、望遠鏡で彼女の姿を追うが、ある夜、彼女が父親らしき男性と口論の末、背中からナイフを刺そうとする様子を目撃してしまった。男は倒れ、やがて隣の工事現場に現れた人影は、そこに“何か”を埋めていた。真実を確かめようと彼女の家に忍び込み、証拠を探そうとするが何も見つからない中、カンの携帯に謎のメールが届く。誰かが自分を監視しているのか?疑惑が広がる中、事件の泥沼から美しいあのひとを救い出したいという気持ちに動かされ、カンは彼女――シア・インに近づくが・・・。
映画『夏、19歳の肖像』は2018年8月25日(土)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開!
監督:チャン・ロンジー
原作:島田荘司「夏、19歳の肖像」(文春文庫刊)
出演:ファン・ズータオ、ヤン・ツァイユー、カルビン・トゥ、リー・モン、スタンレー・フォン、レオン・ダイ
配給:マクザム
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