本作は、“アイドルの夢を諦めた、妄想好きのアラサー女性”沙織と、“自分を沙織の恋人だと思い込んでいる猫”良男の関係を描いた、ちょっと不思議なハートウォーミングな物語。本作が6年ぶりの主演となる沢尻エリカは、「犬童監督の作品にはいつか出演してみたかった」と出演オファーを即決。自分をうまく表現できず思うように生きられない30代女性のもどかしさを、繊細に表現している。猫の良男の擬人化した姿を演じるのは吉沢亮。メガホンをとるのは、繊細な恋愛ドラマから歴史大作まで幅広いジャンルで演出の冴えを見せてきた犬童一心監督。
本作で、コムアイは猫のキイロを擬人化した姿で演じて映画初出演しており、さらに水曜日のカンパネラとして初めてとなる劇伴も担当をしている。劇伴は、水曜日のカンパネラのライブPAも手がけるzAk氏が、音楽監督としても参加しており、ケンモチヒデフミ作曲の楽曲のほかにもコムアイの声で劇中の“効果音”(場面転換のシーンで画面が小さくなるワイプの動きを声で表現。こちらはサントラに収録されていないので、ぜひ映画をチェック)を作るなど映画を引き立たせるバラエティに富んだサウンドトラックとなっている。
中でも「キイロのうた」と「マヨイガのうた」は、コムアイが作詞を手がけ、歌唱をしている楽曲で、映画の世界観をさらに広げる楽曲となっている。「キイロのうた」は6月27日(水)にリリースされる水曜日のカンパネラのニューEP「ガラパゴス」にも収録されているが、「マヨイガのうた」はこのサウンドトラックでしか聞けない楽曲となっている。
コムアイ コメント
―劇伴について
登場人物と観客が、それぞれの固執しているものをそっと手放せるように、と思って書きました。実際に作ってみて、音でこれからどうなるかを気付かれないよう、調整していくのが面白かった。
―劇伴の依頼を受けた時のこと
出演が先に決まっていて、劇伴はあとで監督が言ってくれたんです。実は「映画の音楽を書きたいな」って一年くらい前からずっと思っていたので、自分の成長につながる企画だと感じました。
―「キイロの歌」について
大切な人や、大切な何かと別れなければならない時、上手く手放すためには、どうしたらいいのだろう・・・と考えながら歌詞を書きました。人と人が出逢う事を、惑星の軌道になぞらえ、軌道が一度重なったという事は、きっと近い距離にいるはずだから、またいつか、どこかで出逢えるかもしれない・・・という思いを歌詞に込めました。
『猫は抱くもの』オリジナルサウンドトラック
発売:2018年6月22日(金)
価格:2,000円
※デジタル配信限定
収録曲:
M1-メインテーマ
M2-ねこすて橋
M3-日常
M4-沙織の妄想
M5-本当にあった!
M6-僕が守らなきゃ
M7-僕は人間だよ
M8-沙織との出会い
M9-あなたは猫です
M10-過去のトラウマ
M11-お前たちは自由だ
M12-キイロのうた
M13-ごめんね
M14-沙織と良男
M15-マヨイガのうた
映画『猫は抱くもの』は2018年6月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:犬童一心
原作:大山淳子「猫は抱くもの」(キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ/岩松了
配給:キノフィルムズ
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会